ミスミソウ
□プロローグ
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どうして?
どうして私はいじめられないといけないの?
どうして、愛されないの?
わかんないよ!!
「あ、すいません」
私の足元に散らばる林檎たち。
しゃがんで林檎たちを一つ一つ袋へと戻していく。
「手伝います」
特徴のありまくる制服を着込んだ背の高い男の子が、林檎たちを拾ってくれる。
「ありがとうございました」
私はペコリと頭を下げ、彼の顔を見た。
その瞬間電流が体を巡った。
「いえ、それでは」
フッと笑った彼を見てかっこいいって思った。
ドキドキ胸が高鳴っている。
あぁ、これが恋というものなのか。