いんすとーる(仮)
□しーい
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「ヒューズ、」
「お、ロイじゃねぇか!なんだいつから来てたんだ?」
「一昨日の夜だ、それよりお前に聞きたい事がある」
相変わらず満面の笑みを絶やさない親友に肩を回し
周りに聞こえないように小声で問う
「お前昨日の昼過ぎ外にいただろ?」
「あぁ、なんで知っているんだ?」
「そんな事はどうでもいい!お前そのときいた女性は……その…、」
そこから何を言えばいいか分からなかった
聞いてどうするのだ、
聞いたからといって、知り合いになるわけでもないのに
「(ははーん、コレは…)」
何かを察したような二ヤついた顔をしたヒューズは
珍しいロイの顔を見る
「なんだぁ?聞いてどーすんだよ、まさか夜のデートの相手にでもするのか?」
「ち、違う!私は別にそんなやましい事は!」
「そう言ってそこらへんの女みーんな寝取っちまったじゃねぇか、」
「変な事を言うな!私は…!」
「あ、あの・・・、」
聞き覚えた声が自分の身体を支配した
ギギギっと機械が壊れるようにゆっくりと後ろを振り向く