鬼灯の冷徹

□生まれ変わったら…
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〜家族が増えました〜







日差しが温かい春の日に


「今日からこの家に住む丁だ、なにかあるときはこいつに頼むといい」



「……。」


そう言って私の父にあたる人が連れてきたのは、今の私と年がそう変わらない少し無愛想な男の子でした






ーーーーーーーーー




ある日、父が連れてきたのは丁君という眼がクリクリとした可愛らしい男の子


父はこの村でも偉い人のようでそんな父は親がいないという彼を連れてやって来た


私はフと前に生きていたときの生意気な弟を思いだし、そっと彼に近寄った



『初めまして、私は雪だよ?これからよろしくね!』



私がそう挨拶をして帰ってきた答えは



「…はぁ、どうも」


なんとも煮え切らない返事をした年の割りに大人びた返事でした






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『丁君丁君』


「なにか用ですか?」


『えっ?特に用事はないよ?』


「なら、無駄に呼ばないでください」



ムムム、難しい



あれから数日が立って折角だから丁君と仲良くなろうと頑張っているが前々心を開いてくれない丁君


なんだろう…、弟の政春が思春期でなかなか話してくれない時よりも難しいかもしれない


『あっ、丁君水汲みに行くの?私も一緒に行くよ』

「別に一人で平気です」

『まぁまぁ、そう言わずほら二人の方が早いし』


そう言って私は丁君の手を掴んで片手はバケツみたいな籠を持ってさっさと外へ



「……。」



ギュッ



私が掴んだ手に丁君は黙って握り返してくれた、それはまるで離さないでと言っているような気がした




『今日の晩御飯は何かな〜?私魚が良いなぁ、丁君は?』


「…貴女は結構呑気なんですね」


『えぇ〜そうかな〜?』

「…私は食べれたらなんでもいいです」






丁君はツンデレなのかも知れません











ーーーーーーー、

つけたし

質問を受けたので少し補足です
前に丁君と夢主は何歳差なのかと質問を受けました
私の中ではだいたい1〜3歳差で考えています!!まぁ、平均二歳差ですかね?




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