鬼灯の冷徹
□生まれ変わったら…
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〜産まれました〜
……!
…っ、……!!
ん?何?何か聞こえる…
……だ!
人の声?
あれ?私って死んだんじゃ?
…暗い、何も見えない
それどころか体も思うように動かない
…ばれ!もう少しだ!
声がハッキリ聞こえだした
あっ、なんだか回りも明るく…
オギャー、オギャー!!
「産まれた!女が産まれたぞー!!」
ワァー!!
…あれ?産まれたって、…どゆこと?
ーーーーーーーーー
「雪〜!お手伝いしてくれる〜?」
『ハ〜イ!』
こんにちは、まさかの赤ちゃんから二度目の人生を歩んで早くも5歳になった雪です。
いや、ホントに転生ってあるんですね?しかも私の場合前の記憶がバッチリ残っているせいか赤ちゃん時代は苦痛だった
体は上手く動かせないし、声出せないし…、焦れったかった!!
今この時がどんなに自由なことか…
けれど、私は未だに困ったことに直面しているそれは
「森で木の実を取ってきて?はい、これは籠ね?」
『はい』
まさか未来じゃなく、過去に転生するとはね〜
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『う〜、スーパーが欲しいよ〜』
森で一人木の実を拾ってる私
電気ガス水道なんていう便利なものはなく食べ物ももちろん自給自足
年末にやっている某テレビ番組の様なサバイバル生活さながらの生活をしている
私の予想ではなんか卑弥呼様が出てくるんじゃない?っていうぐらいにタイムスリップしている
だって、家がもう縦穴式住居じゃね?というような家。服装はもちろん、髪形やネックレスは勾玉がついている
現代っ子にここはちょっと過酷じゃね!?
と初めは思っていたけれど、人間慣れるもので初めは抵抗があった兎の肉も
なんだかわからない草も今では抵抗なく食べられる
けれど、どうしても前の便利な生活を知っているせいで未だに平成を思い出してしまい木の実を探しながらついつい愚痴ってしまう
『まぁ、頑張りますか…』
あの頃が懐かしい
あ〜、ハンバーガー食べたい…
。