キリリクの部屋

□君の隣に立つのは…
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洞窟を抜けるとそこは












緑が生い茂るジャングルでした










………。








「なんで?」






〇君のとなりに立つのは









『いやいやいやいや、…うん、落ち着け私、先ずなぜこうなったのか順に思い出していこう…』



そう、あれは確か丁君と用事が終わって村へ帰る途中…、今日は少し寄り道して帰ろうと丁君といつもとは違う道で帰っていた


すると
暫く歩いていると見たことのないまるで地下へと続くような大きな洞穴があって…



『うわぁ〜、こんなところに洞穴があったんだね』

「そうですね、気がつきませんでした」


『…N「ダメです」せめて一文字!!』

「また貴女のことですから、探険したいと言うのでしょう、まだ家に帰ったらすることが沢山あるんですからそんなことをする暇はありません」


さぁ、帰りますよと丁君が帰ろうと手を引いたその時、




ズルゥッ!


『「あっ、」』



ゴロゴロゴロゴロ!!



『うんぎゃぁぁああ!!』



ーーーーーーーー
ーーーーー
ーーー







『…そうだ、あの時足を滑らして洞窟の中へ滑り落ちて…』




確か突風と眩しい光に包まれて…




そこで私はあることに気がついた



『ッ!丁君!?』


そう、一緒に落ちてきた丁君が辺りを見回しても何処にもいないのだ


私は思わず顔を青くする


『ちょ、丁君!丁君!?』




どうしよう

丁君がほんとにいない


つまり



こんな見たことのない場所で


丁君は今


たった独りでいるということ?


私は慌てて立ち上がり


何度も丁君の名前を呼んだ




私のせいだ




私が寄り道をしなければこんなことにならなかったのに…


もし丁君に何かあったら



思わず視界が歪む


眼には水の膜が張られ上手く見えない



けれど私はもう呼ぶしかなかった



『ちょうくぅぅうん!!』










すると




「あーああーー!!」


『ぐへッ!!』



蔦に掴まりターザン宜しくな丁君が私の背中にぶつかりながら現れた




「あっ、雪さん、どうしたんですか?そんなところで倒れて」


『……丁君』


良かった無事だったんだ






けど、









『…丁君』


「はい」







一先ず私の背中から退いてくれないかな?



はい




それは見事な着地でした



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