キリリクの部屋

□もしもの話
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「今日はいい天気だなぁ…、」




一人で水汲みをしていると







「ぁぁああぁあ!!」






『へっ?』





ザッパーン!!




空から人が降ってきました






えっ?マジですか?






ーーーーーーー





私は現世から過去へと転生という

余りないであろう体験をしていると思う




けど





「いやぁ、君のお陰で助かったよ」


『そうですか、それはよかったです、顔に綺麗な紅葉が咲いてますが大丈夫ですか?』


「うん、なんとか」




空から人が降ってくるという経験もそんなにないと思います





水汲みをしている私の目の前に現れたのは黒髪でニコニコ笑っている若いお兄さんでした







この人が空から降ってきて、私が転生だから…もしかしてこの人は





『…トリップ?』



「え?なに?トラップ?」




そうだよね、じゃないと空から人が落ちてくるなんてまずないよね







『貴方も大変でしたね』

「?、う、うんまぁ女の子には怒られてビンタされて落ちるしね…(天国から)」


『(!この人、現世で女性に降られた上にここへ飛ばされたのか…、きっとビンタされた時にマンホールだか階段からか落ちたんだな…)そうなんですか、大変でしたね、』


「まぁけどこういうのは馴れてるからね(天国から)」


「えっ?馴れてるんですか!?(トリップが)」


「うん、よくあることだよ」

「よく…ありますかね?」

「あるある」


「けど、今回は君が助けてくれたから助かったよ」

ありがとうと笑うお兄さんはそこら辺にいる人よりもかっこよくて私は思わず眼をそらしてしまいました

いや、こんなイケメンさん久し振りに見たもん!だってここ弓持ってる時代だよ!?みずらの時代だよ!?


そんな葛藤を頭のなかで繰り広げているとお兄さんはそろそろ帰らないと…と行って立ち上がりました


『えっ?帰り方がわかるんですか?』


「えっ?うんまぁ、自分から落ちたからね帰りかたはわかるよ(天国への帰り道は)」



君はおかしなことを言うんだねとその人はケタケタと笑っていたけれど私は思わず固まった


この人は現世への帰り道を知っているのだろうか?


そんな私を見てこの人は何を思ったのだろうか?

「もしかして君もいきたいの?」

『えっ?』

そんな言葉を言ったのだ


それは、行けるものならいって見たい

今の現世がどうなっているのかを見てみたい

けれど彼はこう言った

「ダメダメ、君には早いよ〜、もっと人生を楽しんで良い子にしてたら行けるんだから」


『私には早いんですか?』


「そりゃ早いよ〜、もっと大きくになって綺麗なお姉さんになって色々と経験しないと〜、」


君がこの場所で生きているという経験は今でしか出来ないことなんだから



私はそう言われた瞬間

頭に過ったのは丁君の顔だった


『ここでしか出来ない経験…』







ーー「何か用事ですか?…ない?なら用事もないのに呼ばないでください…」ーー


ーー「これを、…ただの木の実です、えっ?た、たまたま帰り道で見つけただけです、別に雪さんの為じゃありません」ーー


ーー「具合大丈夫ですか?…えっ?そばにいてほしい?…私はまだ仕事がありますので。……なんですか?今日はここで薬を挽いた方が薬も風に飛ばされなくていいと思っただけです…別にお礼を言われることはした覚えはありません」ーー


ーー「雪さんあれは何と言うのですか?」ーー



雪さん

雪さん


そういって私の側に来てくれた丁君は
いつの間にか私にとって大きな存在になっていた



確かに現世は気になるけれど



『そうですね、私はここでもっと色々と経験したいです』


ここには現世にはないものも一杯ある



「へぇ〜、」


『なんですか?』


「いや、笑った顔が可愛かったからついつい見とれちゃったよ、大きくなったら僕デートしてほしいね」


「…お兄さんが女性に降られた理由がなんとなくわかりました」


「えっ?なんで?」




ーーーーーーーー





「あっ、雪さんお帰りになられたんですね」


『うん、丁君ただいま〜』




「………何ですか?さっきからずっと此方を見て…。」


何か用件でも?と無表情のまま首を傾げる丁君




ーー「君がこの場所で生きているという経験は今でしか出来ないことなんだから」ーー




『…ううん、何でもない!』




今の現世も気になるけれど、



「…雪さん、いつもよりも変です」


『あれ!?私いつも変!?』


「……。」





今はまだ…この時が大切だから


別にいいかな?







もしもの話

話は噛み合っていないが噛み合ってる話…


ーーーーーーーー

…実はこれ、私がサイト始めた頃のキリリクだったりします

その時のお題は「もし、白澤様に出会っていたら」です


……言い訳はしません

ただ、謝って逃げます




すいませんでしたーーーー!!
 

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