ぶっく

□6章
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「医療班という肩書きがなかったら良かったのに。」
ボソッと呟く。平助と沖田の包帯を代えて、一息つくため、縁側に座っていた。視線の先には、原田が鍛練している。

この頃、屯所内ならば自由にできるようになった。歩いていれば、隊士から端によけ
「姐さん、おはようございます!!」
と声をかけられる。

歩いているとたまに、しばらくは、鍛練禁止にした、隊士を見かけ。
近くにいた隊士に頼みやめさせることもやってしまう。
「とか、言いながらも隊士達にまで、面倒見てるな。」
「命知らずが多いからだろ。」
「まあな。」
原田の鍛練の様子を見ながら、会話する。軽くため息をついて立ち上がり
「広間のほうに行くのか?」
「千鶴だけじゃ、不安なのが一名。」
「・・・・じゃ、俺も行くか。」
原田に手拭いを渡し、共に歩く。



広間では、鷺が沖田に馬乗りになってました。




「・・・・・・・・どんな状況か、簡潔に誰か教えろ。」
「薬を飲まない総司に、どうしても飲ませたい黒神と、暴れまわり
今の状態になった。」
斎藤が教えてくれた。
「早くぅ飲んでぇ。私がぁ殺されるぅ。」
「嫌だってば。」
「鷺。嫌がってるなら、無理やり飲ませなくていいよ。本人の責任だ。」
「いや、飲ませろよ。」
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