ぶっく

□2章
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「悪いけど、アンタ誰?昨日の奴等も。ここも。」
息をつきながら、聞く。
「ああ!!すまなかったね。私は井上源三郎。ここは新選組の屯所だ。申し訳ないが、腕を縛らせてもらうよ。」
「ふうぅん。いいよ。」
(真選組が私を知らないはずがない。てことは、違うシンセングミってことになる。)
「ちょっといいかい?」
「・・・・・・ん?ああ、いいよ。何処かいくんだろう?」
ゆっくり立ち上がる。
傷が少し痛むが、問題ないだろうと、思い、笑いながら先を行く井上に着いていく。


「あっ!紫陽花だ!!おはよぉ♪」
「ああおはよ。」
襟巻きの男に連れられて歩いてきた鷺に目線を少しやり、すぐに戻す。
「君たちの前にね、もうひと・・・・・いや、二人かな、いるんだよ。」
その言葉に驚いて目を合わせる。
広間につくと
「入ってもいいかい?」
返事が聞こえると戸を開け中に入るよう促される。なかをみるとそこには、
黒い長髪の男。その隣に白い物体。
紫陽花と鷺は、顔を見合わせて、頷くと、
ゆっくり近づく
「おお。お前らか。」
こっちに気付き声を上げた男に二人は
息もぴったしに顔面に蹴りを食らわす
「「お前かよっ!!」」
と言う。 そのまま蹴りつけながら
「元はと言えば、全部貴様と、ドSのせいじゃねえか。なんで何食わぬ顔で座ってんだよ!!」
「ま、まてそんなことを言ってる場合じゃないだろう。」
「エリザベスは良いがお前はダメだヅラ。」
容赦なく足で蹴る。
『落ち着いてください紫陽花さん』
エリザベスが止めにはいるが逆に殴り飛ばされる。
いつの間にか、縄を引きちぎっていたらしい。横を見ると千切られた縄を持っている鷺。
縄を引きちぎっていたのではなく縄を引きちぎられていたみたいだ。
なので














渾身の一撃を食らわせた。
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