桜蘭高校ポケモン部

□これが俺達の決断
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鏡夜

カミルから聞いた話に
俺達は驚愕した

「…そんな…あいつ…そんなにつらい思いをしてたのか…。」

サトシの呟きに
カミルは静かに頷いた

「僕はずっと、シアイン様の傍に居ました。
でも、彼女が日々狂っていくのがわかってても、見て見ぬフリをしてきました。」

カミルは目に薄く涙を浮かべていた

「でも、それが間違いだって気が付いた時はもう……遅かった…。僕だけでは…何も…。」
「…そうだったのか…なぁ、鏡夜…デント。」

環が俺とデントに話しかけた
俺は環の方を向くが
デントはずっと一ヶ所を見つめて
難しい顔をして黙っている

「いいんじゃないか?俺はな。」

俺が言うと皆も同意した

「俺も…あいつとミノルを助けるぜ!!」
「私も、ミノルを助けたい…。」
「「僕らも、あの二人をほっとけないからね!!」」
「僕もミノルちゃんとシアちゃんを助けたい!!」
「………あぁ。」
「自分も、あの二人を本当の意味で助けたいです。」

その言葉にカミルが声を震わせた

「…皆…さんっ…ありがとう…ございます……!」

俺は一人何の発言もしてないデントに話しかけた

「デントは?どうするんだ?」

すると、デントは目を閉じた
そしてハッと息を吐くと
カミルの元に行った
そしてカミルを見下ろす形で話始めた

「僕は、君と彼女を許さない。」
「…デント…さん。」

デントはしゃがんでカミルの肩に手を置いた

「だけど、ミノルを助けたい。だから、お互いに本当に大切な人の為に、頑張ろう。一緒にね。僕も協力するよ。」
「…あ…ありがとうございますッ…!」

カミルはついに溢れた涙をこぼした
それを見ると環が立ち上がった

「行くぞ…皆…ミノルとシアインを救う為に!!」
「「おぉ!」」

掛け声をあげた後
デントがカミルに話しかけた

「カミル、君が居る事で、場所がわかる。
何処にミノルが居るかわかるかい?」
「はい、場所はすぐ近くですが、徒歩で行けるような所では……。」
「どうやって行くかが…問題だな…。」
「…むぅ…だが、歩いて行くしかあるまい…。」

俺達はとりあえず行く方法を考えた
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