桜蘭高校ポケモン部

□気まぐれな科学者
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鏡夜

前方に走って行くと、大きな機械ような物に
オリがぶら下がっていて
その中には、ピカチュウ、キバゴ、
そして、ハニー先輩のミミロルが入っていた

「なんだ?あれは…?」

その機械の上には
赤い髪の女性と青い髪の男性、
そして、猫のようなポケモンが一匹
あれは…ニャースか…?
それを見たサトシ達はその人物に叫んだ

「ピカチュウ達を放せ!!ロケット団!!」

ロケット団と呼ばれた彼らは
叫ぶサトシを見下ろした
喋ったのはニャース

「それは無理ニャ!残念だったニャ!」

ほう、あのニャースは…喋るのか…
興味深いな…だが、

「…………ところで、お前達ロケット団と言ったな?何者だ?」

すると、待ってたかのように奴等は喋った

「何者かと言われたら………へっ!?」

赤い髪の女性の言葉は止まった

「な、なんなのよっ!?あんた…!!」

何故なら環がその女性の手を取って
口説き始めたからだ

「これはお美しいマダム…その情熱的で燃える様な赤い髪のように…貴女のお心を…俺がきっと情熱的に燃え上がらせてみせましょう…。」
「〜〜〜〜〜〜!!」

真っ赤になる女性に
すかさず青い髪の男性が叫んだ

「何やってんだ!!ムサシ!!」

続けてニャースも

「コジロウの言う通りニャ!騙されたらダメニャ!」

すると、ムサシと呼ばれた女性は後方に飛び退いた

「っ…!!アタシとしたことが…!!邪魔すんじゃないわよ!出てきなさいっ!!」

そう叫ぶとムサシはボールをだした
そして、ポケモンを出す

「コロモリ!!エアカッター!!」

続けて青い男、コジロウもボールをかまえた

「デスマス!!出てこいッ!シャドーボール!!」

その様子をみて
サトシ達もボールを構えた

「ツタージャ!!君に決めた!!」
「お願いドリュウズ!キバゴ達を助けて!」
「行けっ!!ヤナップ!タネマシンガン!!」

そしてホスト部の一同も自分のポケモンを出した

「チョロネコ!!サトシ達に加勢しろ!」
「お願いします!チラーミィ!」
「行けっ!!プラスル!!」
「行けっ!!マイナン!!」
「………ルカリオ。」

俺もとりあえず
自分のポケモンを出した

「シャンデラー。出番だ。」

そして、闘いが始まろうとした瞬間
騒がしいその場所に
静かなのに…よく響く声がした
聞き覚えのある………俺達の先輩の声だ

「僕のうさちゃん…返してよ。」
「「……へ?」」

皆の動きが止まる…ハニー先輩だ
ゆっくりとロケット団に向かって歩くハニー先輩
その姿にデントが叫んだ

「ハニー君!?危ないから…早くさがっ…ん!?」

そんなデントの言葉を途中で止めたのは環だ
額に汗を滲ませロケット団に叫んだ

「早くピカチュウ達を放せ!お前ら死にたいのか!?」

その言葉にホスト部以外の全員が驚く
ムサシが動揺したように言う

「な、何よ…!?放す訳ないじゃない!」
「いいから早くしろ!!」
「き、急になん───」

ドゴォオン

「ひぃ!?」

コジロウが言い終わらない内に大きな音がした
ハニー先輩が機械を壊した音だ

その様子を見て環は再び叫んだ

「早くしろ!!」

ムサシもコジロウもただ事ではない事がわかったのか、すぐにオリを開けた
すると、ハニー先輩はすぐに元に戻った

「うさちゃんだぁ♪お帰りなさいっ☆」

その姿を見て
その場の全員が震え上がった

「「……お…恐ろしい人だ…。」」
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