桜蘭高校ポケモン部

□それぞれの夜
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ミノルの夜

僕は部屋の扉を開けた
僕が使っている部屋は今まで物置だったらしく、少しホコリっぽかった
まぁ、泊まらせてもらえるだけでもいいか。
ちなみに、ハルヒはポッドの部屋を
アイリスはコーンの部屋を借りていた。
なんでも、「女の子はちゃんと部屋がないと困るだろ!」だそうだ
僕の場合、物置なのはさっきまで男だと思われてたからだろう
デントは部屋を貸してくれると言ってくれたけど、僕は断った
デントには他の人の何倍もお世話になってる
これ以上甘えるのは悪い気がした

僕は自室の電気をつけた
すると目の前に居たのは
金髪で三つ編みの少女

「久しぶり。『爽瑠の診断者』。探した。」
「………あー。」

しまった
見つかった
僕の苦手な「物」

「今、黙って着いてきたら、他の奴らは見逃す。」
「……チッ。」
「どうする?」

僕は紙とペンを出した

「置き手紙を書く。それくらい良いだろ。」

すると、「物」はニヤリと笑った

「ははは。いいんじゃない、別に。」

僕は手紙を書いた
途中頬を何かが伝う感じがしたが、
あまり気にせず
手紙を書き終えた

「じゃ、行こうか。ミノル。」

……デント、ハルヒ……みんな…
…………………僕
やっぱり、戻れそうにないや


僕の苦手な物は「めんどくさい人」
彼女は科学者シアイン
とてもめんどくさい人だから関わりたくない

でも
僕、本当は彼女を救いたい
その方法を見つけるまで
会いたくなかった
今も逃げたい
でも、それ以上に皆を、デントを 、巻き込みたくない
だから……とりあえず今は


……………サヨナラ……デント…みんな…
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