桜蘭高校ポケモン部

□わかってしまうと…
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鏡夜

あれから一時間
まだミノルは帰っていない
外は真っ暗で激しい雨が降っている
ハルヒは雷が鳴るたびに「ひっ…!」と縮こまって環にすがり付いている
一方デントは落ち着きなくうろうろと歩きまわっていた
そして急にテーブルをバンッと叩くと

「僕ッ…やっぱり探してくる…!」

そう言って扉の方に走った
デントが扉を開けようとした瞬間
勢いよく扉が開いた
カランカランッ

「ミノル!」

そこに居たのは頭からびっしょり雨に濡れた
ミノルだった
その腕には緑色のポケモンが抱えられていた
デントはすぐにミノルに駆け寄った

「ミノル!大丈夫かい!?」
「僕はいいから、早くこの子を!」

ミノルはデントにぐったりしているポケモンを突き出した

「!すごい熱だ…このチュリネ…」
「早く手当てをしましょう!」

コーンはチュリネを抱き抱えると、
ポッドと二人で部屋に入っていった
その様子を見送ると
デントは心配そうにミノルに向き直った

「それにしても、あのチュリネはどうしたんだい?」
「草むらの中で罠にかかってたんだ。嵐が来る前に助けようとしたけど、間に合わなくて…。」

そう言うミノルの背中は
恐らくチュリネを雨からかばったからだろう
他の所より濡れていた

「そうだったんだ……。ミノルも、こんなに雨に打たれて…大丈夫かい?」
「あ、うん。僕は大丈夫。………クシュン!!」

大丈夫と言った瞬間
ミノルは小さなくしゃみをした

それを見た光はミノルに言った

「そんな事言ってないで、早く着替えてきなよ!」
「ミノルちゃん風邪ひいちゃう!」

ハニー先輩も心配そうに言った

「ほら、着替えてきたら?」

デント達の言葉にミノルは小さく頷いた

「そうするよ、着替えるのにデントの部屋を借りていいか?」
「あぁ、かまわないよ。ミノルの服は僕の部屋の机に置いてあるから」
「ありがとう。じゃ、ちょっと着替えてくる。」

そう言って
ミノルはその場を後にした


これは………完全にフラグだな
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