桜蘭高校ポケモン部
□サンヨウシティジム
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鏡夜
うかつだった
この俺が、ミノルに言われるまで気付かなかった
「鏡夜先輩どったの〜!?殿はともかく、デントさんにまでー。」
「光ッ!?ともかくとは何だ!?ともかくとは!」
そう叫んだのは
いつもの金髪、青目の環だった
「「元に戻った!?」」
ホスト部だけでなく、店の中の皆が口を揃えて驚いた
すると、デントは起き上がり
自分の手を見てから、俺を見た
「良かった…。ありがとう。キョーヤ…少し乱暴な気がするけれどね。」
「礼なら、ミノルに言ってくれ。」
嬉しそうにする人々をよそに
ハルヒが呆れた顔で言った
「あのー。こんな簡単に元に戻っていいんですか?小説的に。」
「いいんじゃないか?別に。」
俺はものぐさハルヒをよそに
ポッドとコーンに話しかけた
「元に戻ったは戻ったが、お礼をしたい。出発はたしか、明後日だったな?デント。」
「あ、うん。そうなるね。」
「じゃあ好都合だ。お礼とお詫びも含めて、明日一日、我々ホスト部が、この店の手伝いをしたい。」
俺が、そう言うとデントが申し訳なさそうに言った
「そんな、悪いよ、キョーヤ。」
「いや、我々がそうしたいんだ。まだ、俺達が元の世界に戻る方法もわかってない。世話になるつもりだから、それなりのお礼がしたいんだ。」
デントは少し考えたが、俺の申し出を
承諾してくれた
ポッドや、コーンも快く頷いてくれた
「そうですね。そうしてくれると、助かります。」
「結構俺達だけじゃ、大変だもんな!」
これで、泊まる所は確保できた
そんな光景を見ていたミノルは
何故か笑顔だったが、すぐに窓の方を向いて
「紅茶、まだかなー。」
と呟いた
少しはねたくクセのある青い髪が
なんだか少し
輝いて見えてしまった