物語集

□それぞれの日常
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茉友子
5時
図書館にて…。
夕方。空はオレンジ色になり、大きな木は葉を揺らしている…。ここは図書館。そこは静かで周りは誰もいない。
一番左の窓際の席に黒のパーカーを着た女が一冊の古びた本を読んでいた。
誰もいない部屋にページをめくる音がただ聞こえるだけ…。不意に女はため息をつき外を見た。しばらくして彼女は口を開いた…。
茉友子「もうすぐ夜だ…。」
茉友子は本を片手にカウンターへいき白いカードに日付をかき、鍵を掛けて出ていった。外はオレンジ色で赤トンボが飛んでいた。
茉友子はただ真っ直ぐ歩いて行った。また、あの人物がいた。ただ、 茉友子の後ろ姿を眺めていた。《最後の四人目見つけた♪》そう呟き消えていった…。彼女も気づかない。だってそれは繰り返した日常だから、誰も予想できない。
この四人が知らぬ間に嵐は近づいているのだ。果たして運命はいかなに…。
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