裏僕小説その4
□千紫郎×黒刀「襲っちゃいました☆」
2ページ/2ページ
目線を下げた先にある、二つの飾りに顔を寄せて、口に含む。
小さな粒はコンペイトウみたいに甘くて、ころころと転がすとぷっくりと膨らんでくる。
「あっ…もう、やめろっ…」
そんな可愛く喘いだって、もっとしてにしか聴こえないよ。
まあ、俺の耳はねつ造されるように出来ているんだけどね。
「こんなに硬くなってるのに、ここで止めたらつらくない?」
下着の中に手を差し入れて、直接自身を握ってあげる。
先走りで下着はぐっしょりと濡れていた。
「せんしろぉ…っ」
黒刀は俺のよりも小ぶりだから、指の間に挟みながら扱くこともできる。
ゆっくりと上下に、甘く美味しくなるように扱いては止めて、俺好みの硬さになるように揉んでは軽く握って、すぐにはイかせない。
「ばか…手をはなせっ」
イけないのがもどかしいのか、黒刀は俺の腕を掴んで催促する。
邪魔な下着を散り払い、両脚を左右に大きく開く。
色付いた蕾まで丸見えで、黒刀は必死で足を閉じようとするけど、両脚を抱え込んで離さない。
えっと、なにか濡らすものはないかな。
見渡すと、洗面台の上に、十瑚の置いていったボディクリームがある。
ごめん十瑚。後で新しいの買って返すからね。
「おいっ、それを使う気か!?」
「だって濡らさないと傷つくでしょ。ほら、いちごミルクのいい香り」
薄桃色のクリームを顔に塗ってあげると、黒刀はいやいやと首を振る。
クリームを両手にとると、黒刀の蕾にも塗り付けた。
小さな蕾は指が入るか心配だったけど、わりとすんなり受け入れてくれる。
中は熱くて蕩けそうだ。この中に入ったら絶対気持ちがいい。
「あっ…く…指抜け…っきもちわるいっ」
「最初だけだよ。ほら、ここ。きみの好きなトコ」
「はっあぁぅっ…!」
指を曲げた先の、こりこりとした場所を突いてあげる。
指を増やしてそこを挟むように揺すってあげると、黒刀は駒鳥みたいに囀った。
「一回イっておく?」
「あっ、ばか…っっ!!」
ぐっ、と指を捻って押し込むと、声にならない悲鳴をあげて白液が迸る。
一回イくと感覚が鈍くなるから、今がチャンス。
解れた菫色の蕾に、ギンギンに反り立った俺を突き立てた。
「じゃあ、いただきます」
腰を掴んで一気に引き寄せると、ずぶずぶと黒刀の中に埋まる。
「やっああああっ!もっと、ゆっくりっ…」
はちみつ壺の中に浸ったよう。甘くて蕩けてぬるぬるしてる。
「黒刀、こっちきて。倒れたら背中が痛いよ」
腕を廻して身体を引き寄せると、抱き合うような体勢になる。俺の腕は背もたれだと思ってくれたらいいよ。
揺さぶって貫いて、黒刀は俺の腕のなかで面白いように跳ねた。
「せんしろっ…あとで、覚えてろっ」
「はいはい。あとで君に殴られるよ。だから思う存分抱かせてね。ね、立てる?」
一旦引き抜き、黒刀を立たせる。
壁に手をつかせて、後ろを向いてもらった。
突き出したお尻を掴み、今度は一気に貫く。
黒刀の膝はがくがくと震えて、今にも倒れちゃいそうだ。
「あっああぅぅっ!!」
大きな喘ぎが脱衣所の外に漏れてるかな。
まあ、いいか。別に聴いてもらっても困らないし。俺はね。
蕾の入口ぎりぎりまで引き抜いて、根本の奥までねじ込む。
黒刀の内壁が俺に絡みついて、動く度に波打っている。
「ねえ、俺と朧さんと、どっちがいい?」
いい、というのは身体の相性のことだ。だって気になるじゃない。元カレとはどんなセックスをしていたかなんて。
俺は朧さんと比べるけど、黒刀に比べられるのは嫌。
ズンッ、と括れで突きあげると、黒刀の自身から蜜が溢れて床に零れる。
「おぼろとは…こんなことは、しないっ…」
「そうなの?セックスしなかったんだ」
本当に黒刀の中に朧さんの感覚が残っていないのか、確かめるように背骨を舐める。
すあまのすべすべな肌に、透明な汗が滴り落ちる。
少し塩辛くて、甘すぎる肌にはちょうどいい塩梅だ。
「お前だけだ…おまえだけっ…」
真っ赤に熟れた乳首を指で挟んで、こりこりと遊んであげる。
「俺だけ?触れるのも、抱くのも」
「そうだっ。変態でもウザくても…お前だけに許しているんだ…そんくらい分かれ、馬鹿!」
どうしてそんなに嬉しいことを言ってくれるのかな。
俺はきみが大好き。世界で一番好き。黒刀が、和菓子が世界で一番好きって言っても、黒刀の中で二番ならそれでいい。
「もう。可愛いなあ。丸呑みしちゃいたいっ」
ヒクヒクと震える自身を握って、先も括れも筋も擦ってあげる。
「ああっ…そんな、ぜんぶされたら…っ!」
気持ちよすぎて、黒刀はさっきよりも多く白液を吐き出した。
でも俺はまだまだ足りなくて、床がびっしょりと濡れても、壁に白液が掛かっても、黒刀の中をぐずぐずに犯す。
「黒刀のお尻、俺の股間に当たってるよ。聴こえる?ぐちゅって、君の中に入る音」
「言うなっ…そろそろ終わらせろ!僕は風呂に入りたいっ」
「はいはい。じゃあ次はデザートの時間だね♪黒刀の好きな抹茶ミルクに浸かりながら、俺のスティックを味わっ―」
「せんしろぉっ!!」
……殴られちゃった。
「うわっ!?どうしたんだよ千紫郎、頬に手の痕なんかつけて!コントか!」
「いやあ〜、天使の足跡だよ、気にしないで。それより今日のお風呂は抹茶ミルクのお風呂だよ。お肌すべすべになるから皆入ってきてね(汚しちゃったから、沸かし直したけどね)」
「それで千紫郎さん、全身がつやつやなんですね!…反対に黒刀君はげっそりやつれていますけど…湯あたりですか?」
「まあな…」
やっぱりお風呂でにゃんにゃんし過ぎたか。
でも、ごめん。やっぱり寝る時も襲ってしまうことを、ここに誓います!
終われ!