裏僕小説その3
□「降織千紫郎の妄想劇場」
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お昼はピクニック気分で、お弁当を作って庭に出よう♪
黒刀と夕月くんを誘って、青空の下にシートを敷いてランチタイムだ!
「二人の好きなものをたくさん作ったんだ。デザートもあるから後で食べようね」
「わあ、すごいです千紫郎さん」
俺特製の重箱五段重ねを、二人はとても喜んでくれたみたい。
「あーんってしてあげるね。はい黒刀、エビフライ好きでしょ。あーん」
「…あーん」
えっ、黒刀、いつもは「恥ずかしい真似をするな!」って怒るのに、素直にお口を開けてくれたよ。
「…んっ!馬鹿、イキナリ突っ込むな!奥まで入っただろうが!」
……えっ。あ、エビフライがね。なんか卑猥なことを言うから驚いちゃったよ。
「ぼーっとするな千紫郎。今度は優しく入れろ」
「あ、ごめんごめん。はい、あーん」
ぱくっ、とエビフライを口に入れる黒刀。小動物みたいで可愛いなあ。
「夕月くんにもしてあげるね。なにが好き?」
「えっと、タコさんウインナーがいいです」
「大きめのと小さめのがあるけど、どっちがいい?」
「大きい方が嬉しいです」
「僕は小さいのがいい」
二人して、あーんと口を開ける顔が、餌付けされるひな鳥のようで……なんかムラムラする。
いかんいかん。煩悩を捨てろ千紫郎。
「あっ、そうだ。デザートもあるんだよ。抹茶プリンを冷やしてあるんだ」
「んっ…少し苦いな」
「これは仕上げに練乳をかけるから、少し苦めに作ってあるんだ」
「甘くておいしくなりました。はい、千紫郎さんにもあーんって、してあげますね」
プリンをひと掬いして、俺に差し出す夕月くん。
二人を囲む極上の幸せ。そりゃあもう、喜んで口を開けますとも。
「あっ、白いのが垂れてきちゃった!千紫郎さん、早く舐めて!」
…えっ、ちょっ!夕月くんが手首に伝った練乳を!
だ、駄目だよ夕月くん、その姿は卑猥過ぎるよ!
「千紫郎、かけ過ぎだ。服が汚れただろう。早く脱がせろ」
「ここで脱いじゃ駄目だよ黒刀!(俺が)危ないから!」
「はあ…?なに言ってるんだ」
「千紫郎さん、早く食べて?」
そ、そんな小首を傾げて見つめられたら、俺…!
「……さ、先に戴いてもいいかな」
「我慢の出来ないヤツだな。そんなに好きなのか」
「い、いただきます」
「あっ、せ、千紫郎さんっ!?」
夕月くんの服を脱がせて、自身をぱくっと口に含む。
熱い愛液がとろとろと溢れてくるのを、舌先で掬い取った。
「あ、んんっ。千紫郎さん、もっと…食べて」
どうしたの、夕月くん。そんなに誘うような目をして。
そんなに俺に、食べられたかったの?
「千紫郎、おまえのために取っておいたんだ。思う存分貪ればいい」
下肢を晒した黒刀が、俺の手を後ろの蕾に持って行く。
「くっ…おまえは甘い方が好きだろう」
くちゅくちゅと、練乳を使って解しだす黒刀。
デザートか。メインディッシュか。
どちらから先に味わおうか…。
「食べ残しはするな千紫郎」
「千紫郎さんっ、はやく…温かいうちに」
両方交互になんて、贅沢かな。
夕月くんを美味しく戴きながら、黒刀をつまみ食い。
ピクニックって、最高だな。