裏僕小説その3
□遠間×夕月「かけがえのない愛」
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突然ですが、夕月さんとお付き合いをはじめました。
…と、いうのは嘘です。順序を間違えました。
片思いから告白を飛び越えて、つい勢いで体を重ねてしまったんです。
夕月さんもあの場は同意の上だったとはいえ、一介の使用人である僕と、祇王一族唯一の尊い存在、「神の光」。
禁断の恋、許されない愛の果てに待ち受けるものはハッピーエンド…などではなく、僕はきっと…天白様とルカさんに抹殺され、遠間家代々まで存在ごと抹消されます。
実家のお父さん。お母さん。ごめんなさい。
僕は使用人の分際で、大変な罪を犯しました。
でも、愛するという想いだけは、どうしても止められないのです。