紹介

□体は大人、知能は子供
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「ふっはっ、かわええ」
「可愛いですよ、先輩ww」
「…死ねばいいのに」



事の始まりは、仕事終わりのまったりとした時だった。



「あ、東先輩。お疲れ様ッス」

「うおっ、ビビった―。大西ももう終わり?」



給湯室になぜかあるソファに座って実姫が終わるまで待っていると、実姫と同じグループの大西がやってきて、後ろから抱きつかれてビビる

そして、悟る



コレ、実姫に見られたらやばいな




「仕事は終わりましたよ―。あ、でも実姫先輩は何か作ってたみたいですよ」

「実姫が?」

「はい…?」


嫌な予感しかしないのはなぜだろう


「東先輩は実姫先輩の事待ってるんスか?」



大西が隣に座りながら言う

なんか近くね?


三人用のソファで、こんなに近くに座らなくてもいいだろ


「あ、そうだ。東先輩。実姫先輩をずっと待ってるなら何か飲む物入れましょか?」

「ん?あぁ、そうだな。淹れてくれるなら嬉しいな」

「東先輩っていつもコーヒー飲んでましたよね?」

「あぁ」

「じゃぁ、コーヒーにしますね」


大西が立ち、コーヒーメーカーの所に行くことによって離れた距離に僅かに安心する
なんか、他人があんなに近くに居ると落ち着かないんだよ


「はい、コーヒーどうぞ」

「ありがとう」

「どういたしまして!」


貰ったコーヒーを飲んで、少し、眉を寄せる
なんか、コーヒーではない苦味
詳しくは説明できないけど、これは、この苦味はコーヒーではない


そこまで考えて、下に向けていた顔をバッと大西に向ける
すると、大西は苦笑いで「すみません」と言いながら俺のコーヒーを取り上げた





たぶん、それと同時だったと思う


俺の目線が一気に低くなったのは






すまなさそうな顔をした大西を見て、突然ぶっかぶかになった自分の服を見て、手を見る

いつもより、どう見ても小さい
それはもう、五歳児ぐらいの手の大きさぐらいに小さい



あぁ、でも、取り合えず、



「大西、説明しろ」

「実姫先輩呼んでもいいですか?」





「やっぱりあいつが噛んでたかっ!!!実姫ッ!!!!!!」


「私の事を呼んだか―い☆マイ・ダーリン(はぁと」




バーンッと勢いよく出てきたのは己の欲望に忠実な女
ニヤニヤしながらきやがって



「あっはっ、やばい、ちょ、秋良可愛すぎるっ!!!!」

「うわっ、ちょ、抱きつくな!重い!」

「えー、そこに可愛らしい子供がいたら抱きつくのが当たり前でしょー?」

「当たり前じゃねーよ、それ、一歩間違ったら犯罪だからなッ!?」



己の小さくなった体を懸命にじたばたして抵抗すると、しぶしぶと言った顔で実姫が背中にまわしていた手を離して隣のソファに座る


「で、お前が主犯で?」

「そーでーす。題して、コナン君現象薬だっちゃ」

「ただの極端な若返り薬だろ」

「そーともゆー」


しれっとした顔をしながら言う実姫に、イラッとしながらも向かいのソファに座る大西に目線を投げかける
なんか、目線をいつもより上にしないといけないから首が痛くなりそう
つか、大西に見下げられるってなんか屈辱


「それにしても、東先輩ってちっちゃくなったら可愛いですねwww」

「お前、その言葉覚えてろよ」

「…」


「え?なになに?萌えのよかーん」

「コレはいつまで続くんだ?」

「おっとー、可憐にスル―したーっ!多分四時間ぐらい。マウスちゃんがそうだった」

「副作用的なのは無いよな?」

「後輩君、無かったよね?」

「ありませんでしたよ。ちっちゃくなる以外」




「…………ある意味これが副作用だろ」













--------family--------



なんかいつもより薄いっ!

今回の発明の日の被害者は秋良さんでした―
次は誰にしようかな腐フフッ

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