紹介

□四扇子五煙草六座頭
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四扇五煙草六座頭


重い
非常に重い

寝起きに、眼を開ける前にそう思った
この感覚は覚えている
まるで金縛りのように体が動かなかった、この感覚


「…レイさん、何してるんですか」

『…金縛りごっこ?』

「ふざけるな」


新年早々、何なんだこいつは

そう、新年早々
一月一日、元旦
初夢は最悪だった
どうしよう、今年、良いことあるかな


『あ、紫姫、明けましておめでとうございます』

「…明けましておめでとうございます」


我が家は珍しくも、ある意味一大行事であるカウントダウンを毎年やらない
理由は簡単
皆健康体であり生活習慣が良すぎて寝落ちになるからだ

さて、なぜそれをここでいうのかというと、さっきのあいさつが、さっきのレイさんとの会話が今年最初の挨拶かと思うと…
なんかむなしい
幽霊が最初って


『なんかとても失礼な事言われている感覚はしてるけど、誰か来るよ』


レイさんがい終わると同時に、コッコンとドアが二回ノックされる
このノックの仕方は、藍都だな


「紫姫ー、起きてる?」

「起きてるよ―どうした―入っていいよ―」

「いや、別に、特に何も無いんだけどな。“明けましておめでとう”って一番にいいたくて。おめでとう」

「…おめでとうございます」


すこし、いや、かなり悔しい
くそっ、藍都がこんなにも可愛い事言ってくれたのに、一番じゃないだなんて…
思わず片足をつきそうになるのをこらえて、藍都の横にふわふわと立つレイさんを見る
ニヤニヤしやがってこの野郎


「え、なに?もしかして一番じゃなかったり?」


しゅーん
まさにそんな感じの言葉が当てはまる顔をする藍都
何この可愛い子


『俺が最初だからだよ―ん。藍都君☆』

「…………紫姫、これは夢か」

「…現実逃避しないでください」


レイさんが横から藍都の目の前に姿を現したから、藍都が思わずといった風にレイさんを殴るも、そこは幽霊、腕が通り抜けた



----family----



「…つまり、見知らぬ女の子に抱きついて金縛り状態にした変態だと?」

『、うん、言い方がひどい気がするけど、当たってるっちゃ当たってるね、うん』

「レイさん泣かないで、面倒だから」



『あれ?慰めてもらえない?』





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遅れに遅れまくって年明けネタ

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