紹介

□ブルーマンデー
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ブルーマンデーA


誰か助けて
そう小さくつぶやいた時に、ドアをたたく音がふと消えた
まぁ、ドアをたたく音が消えただけであって、あいつがドアの前から消えたわけじゃないんだけど…
どうやら、この騒ぎで風紀が来たみたいだ


朝からご苦労様ですわ




「あ、琥太郎!!!!」


「聞いてくれよ!藍都がさっきから呼んでも出てこないんだよっ!」


「な、なんでそんな事言うんだよ!」


「俺が呼んでるんだから出てくるのは当たり前だろ!!!」




これは一人芝居ではありませんよ

ここからでは転入生の声しか聞こえないから、どう聞いても一人芝居にしか聞こえないがな
にしても、ここに来たのは風紀副委員長か…
食堂でも迷惑をかけてしまった事があるからな
申し訳ない


それから何分かたって転入生の声が聞こえなくなったころ、携帯にメールが受信された
送り主はドアの向こうに居るであろう風紀副委員長で内容は「もう大丈夫」という事みたいだ
ちなみに食堂の件の時に副委員長とメアドを交換させられた

ひとまず安心して玄関のドアを開ける



「お、書記君おっはー☆」

「…おはようございます、それと、ありがとうございます」

「いやいや、だいじょーぶやでー。にしても、朝からあの転入生はやかましいなぁ。書記君にはドンマイとしか言えないわ―」



ドンマイ☆とキラキラした顔をして言いながら俺の方をたたく
イラッと来たけど、無表情を貫く



「あ、そんなドンマイな書記君にはこれを差し上げようではないか」



副委員長が取り出したのは某赤いパッケージで有名なポッキーだった
なぜにポッキー

そんな考えが顔に出てたのだろう、理由を話してくれた
どうやら売店で朝ご飯を買ったら売店のお兄さんにいつも利用してくれてるお礼として貰ったそうだ
なぜかこの学園の売店は人気が無く、ご飯とかはほとんど食堂ですませている生徒がほとんどだ
自炊とかしようにも、寮部屋だからキッチンとかないしな
こんなところは妙にリアルだよな



「二袋あるからねー、一袋君にあげちゃうっ☆」

「……ありがとうございます」






そう言えば今日は

ポッキーの日





--------family--------


ポッキーの日は終わりましたけどね
実はまだつづくお
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