紹介

□一番でも弐番が居たら意味がない
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一番でも二番がいたら意味がない



「今日は流れるわよっ☆」


いつものごとく姉貴の突発的発言で始まった天体観測
確か、姉貴の言うとおりだと零時がピークみたいだけど…
ほんとなのか怪しい


「で、本当に見れるのかよ?」

「あっれー?なに?私を疑うわけ?」

「あんただからこそ疑うだろ」

「うわ、何それ悲しー」


悲しーとか言いながら笑って隣に座る秋良さんに抱きついてやがる
何こいつウザ



「にしても、人口密度高すぎだろ」

「皆二人組だもんね―。リア充爆発シロ」

「…お前、最近ソレ言いすぎだろ」

「私だけ独り身とか悲しすぎるだろ」

「まぁ、がんばれ?」


確かに、紫姫以外は皆二人組だけど…一応藍都は付き合ってはいないんだけどな…

今、ここにいるのは俺、百佳、姉貴、秋良さん、藍都、椿君、母さんに父さん、で、紫姫。
百佳と秋良さんはいつものごとく姉貴が呼んできて、藍都は学園にいたのにまたもや姉貴が無理やり連れてきたそうだ。ついでに一緒にいた椿君も巻き込んで
なんとなく、ここにいない光来とalphaに申し訳ない感じがするが、あいつらにメールしたし、もうすぐ来るだろう
あ、また二人組だ
まァいいだろう


「んー、やっぱり周りが明るいからそんなに星が見えないわねぇ」

「そうだな…暗いところってどこかあるっけ?」

「そうねぇー…海?あ、それともえっと、ほら、あっちの方に公園が合ったじゃない」

「あぁ、そう言えば合ったな。よし、公園に行こうか?」

「そうね。みんなで行きましょうか」


と、言う話が二人の中で出来上がって。来ました
公園

時刻はまだ23時になったばかりである

ちなみに、光来とalpha、紫姫の友達のリッコ君、リッコ君の兄であり俺と紅気の友達でもある陽水に秋良さんの弟の夜月君も拾ってきた
総勢14人である
多いい

近くに家らしい建物も無いので、普通の声量で話したりできるが、流石に多すぎだろこれ


「なんか、天体観測会みたいなことになっちゃってるねw」

「普通の天体観測でいいんだけどな」


つか、姉貴と紫姫なんて天体観測しないで陽水や夜月君と椿君と絡んでるし…可哀そうに
あ、光来にも絡みだした


「ちょっ、実都さんっ!見るだけじゃなくて助けて下さいよ!!」

「俺を巻き込むな」

「あらヤダ、実都ったら、浮気?」

「あんたは何真面目な顔してふざけてんだよ。秋良さん、コイツ早くなんとかしてくださいよ」

「あははっ、ごめんね?腐女子につける薬はないんだ」

「…」


なんか姉貴がすごいしょぼんとしだしたんだが
流石にきつかったのか
そりゃそうだよな。馬鹿と同じレベルにされたんだし…
なんというか…姉貴には秋良さんしか無理な気がするわー

とまぁ、なんやかんやと遊ぶのをやめて、やっと静かになったのが零時近く

大きめのブルーシートを敷いて、その上に全員が寝っ転ぶ

おお、空がきれいだ


綺麗だね」

あぁ…天井があるみたいだ」

「あ、確かに」




凄いわねー」

「そうだな。やっぱり家より綺麗に見える」

「ええ」



わー凄い」

わ―」

「あ、流れ星流れたら何願うの?」

「リア充になれますように」

「ねぇ、最近その願望が強くなってきてない?」




おー。凄いですね!」

ね―」

「流れ星、見れたらいいんですけどね」

「…そうだねー」

「まぁ、一瞬だから願う隙も無いだろうけど」

「……そう、だねー」

「ようさん、眠いんですか?」

「そうだよー」




凄いっすね、これ」

そうだな…もしかしたら学園でも穴場みたいなのがあるかもな」

「あぁ、あっちも周りに建物とかありませんもんね」

「じゃぁ、学園でも探してみるか?」

「そうですね、学園でもみましょうか」




地上からの星って言うのも良いものだな」

アルのところとは違うの?」

「うん。…なんていうか、ここは視界いっぱいに綺麗なのが広がるけど、あっちは一つが凄い光るん
だ。だから、小さな光は見えないけど…それでも、綺麗だぞ」

「へぇ…見てみたいな」




わぁ、凄いね…」

あぁ、綺麗だな」

「流れ星がみつからなくても、良いかも」

「そうだね…でも、見れたらいいね」

「うん」






きらりと光って
「あ、」という声が七つ重なる

見てみると、相方どもがみんな寝てる
いや、陽水は相方いないけど…

百佳に姉貴に藍都に紫姫、alphaと陽水と母さん

兎に角、姉貴達ように言い訳を考えないとな








流れ星に願い事を三回言うと願いがかなうって言うのは絶対無理だと思うんだ
だって、流れ星に感動してしまうから。






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最初のタイトルはお題サイトから使わせていただきました。


fisika様( http://fisika.at-ninja.jp/index2.html)
独占欲5題の『一番でも二番がいたら意味がない』から

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