紹介

□ななつのゆうひ
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ななつのゆうひ



「みつー!!その紙取って―」

「これ?」

「ちがう、その隣の」

「…これの隣には鋏しかありませんが?」

「うん、で?」

「……どうぞ」



今日は七夕一週間前だ
家族総出で父さんの店の七夕企画の準備中である
大量に買ってきた折り紙などを女性群が切ったり貼ったりして飾りを作り、俺と父さんが笹などの準備をしている



「あ、実都、七夕限定のメニューを出そうと思ってるんだが、どんなものがあると思う?」

「まだ出来て無かったの?」

「何も思いつかなかったんだよな」



しょぼん。としだす父さんを見るのが辛くなり、そっと目をそらす
その先には女性群が飾り作成をしており、一つ思いつく



「あー…えっと…カプチーノってあるじゃん?あれを星型にしたりとか…は?」

「あぁ、良いな。他に何かないか?」

「ない」

「そっか」

「…姉貴達に聞けば?」

「そうだな」



なんだか今日の父さんはテンションがいつも以上に低い気がするんだが…
ショボンとしながら姉貴達に聞きに行く父さんを見ながらそう思っていたら、姉貴と目が合う
そしたら手招きされる
こっちに来いってことだよな?
自己解釈をして、姉貴の所に行くと、よくあるコソコソ話の図になる
何これ



「なんでパパ様テンションに低いの?」



どうやら姉貴もそう思っていたようだ



「しらねーけど、俺も思ってた」

「何があったんだろう…」



二人顔を合わせ、二人同時に父さんを見る
そこでは母さんと一緒にメニューを考えているところで…


「「…」」


訂正しよう
テンションがいつもと同じくなったような感じがします


思わず姉貴と目を合わせる
もう何年も前に気付いていたのにな…


父さんがこんなにも母さんが好きだってことを


ピンポーン


そんな、父さんの純粋さに惚れぼれしていたときに、家のインターホンが鳴る
誰だろう?



「俺が出てくるわ」

「うん、ありがとー」

「どういたー(どういたしまして)」




玄関につき、ドアを開けると織姫が


何て言うのは全くのウソで
と言うか、こいつが織姫なら俺は困るわけで




「あ、実都、急に来ちゃったけど…大丈夫?」

「うーん、取り合えず強制参加だな」

「え?」





 織姫より美しくて
織姫より愛されていて
織姫にはならせない


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