紹介

□暇から出た産物
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暇から出た産物


あ、やばい
わたし、天才だわ

仕事場で暇な時間に気ままに創っていた薬が、とても凄くて、自分で自分を称えた
私は可哀そうな女じゃないですよ?

いま目の前にあるのは犬耳と犬の尻尾が生えた鼠の写真
昨日、変化してから12時間ほどでネズミから犬耳と犬の尻尾が消えたのだ

そう、私は、暇で暇で適当に創った薬でとてつもない萌えアイテムを生んでしまったのだ。
私、凄すぎる。


「先輩?何してるんスか?」

「うわっ…ビックリした―。なんだ、貴様か」


一人で写真を見ていたら後ろから後輩が抱きついてきた
こいつ、気配が無かったぞ…
てか、男のくせに腕細いなオイ

腰の方に巻き付く白衣から覗く腕は、とても腐的においしいです。
すこし、あぁ、いや、かなり萌えましたが何か?


「いや、貴様って…で、何してるんですか?」

「ん?…んー…後輩君よ、何も言わずにこれを口に入れない?」


渡したのは、犬耳を創ったあの薬

ええ。
欲には勝てませんでしたが、何か?

いや、この子には犬耳が似合うと思ったんですよっ!!!!
無駄に人とくっつきたがるし、忠誠心があるし、明るいし、たまに犬耳としっぽ見えるし…(妄想的な意味で)
めっちゃ適任じゃん。
ねぇ?


「なんですか?これ…」

「いいから、ね?ほら、食べろ。」

「…は、い……あ、おいしいですね。」

「そう?よかったー美味しくなかったら嫌だからね」

「…、……ん?なんか…頭が、い、たい…」


頭が痛いと言いながら後輩君は頭を押さえ出した。
何それ怖い


「え?大丈夫?」

「っ!…痛い…んっ……痛、い………え…」


き、キタ━(゚∀゚)━!
え、ちょ、これ、無駄に萌えるんですが

頭を押さえていたからすぐ気がついたのだろう
頭にある異様なものに…

ちなみに、二回目の「痛、い」の時に生えてきました


「え?ちょ、先輩っ!!!!これ、なんですか!?」

「んー、しいて言うならば、犬耳?ちなみに髪の色と似た金色だよあと、尻尾ももうじき生えるだろうから気おつけて☆」

「犬耳?なんで?え?てか尻尾って…」



「え?私が天才すぎたからwww?」

「ふざけないでくださいよ」


-----------family-----------


「で、なんなんですか、これは」


後輩君に怒られ、ショボンとしながら入れたカフェオレを飲む
まさか仕事場の人に怒られる日が来るとは…
私もまだまだだったな
てか、後輩君、怒ると怖いのな
次からは怒られないようにしよう。うん。


「えっとねー。暇だったから適当に薬とか混ぜて遊んでたのよ、そしたら、出来た」

「…まずですね、仕事場で遊ばないでくださいよ」

「えーだって暇だったんだも―ん」

「だもーん。じゃないですよっ!…これって、消えるんですか?」


私が机に、後輩君が椅子に座っているので自然と上目遣いになる
何この凶器
この子、外に出したら…襲われるんじゃね?

あぁ、駄目だ、私って愛あるベーコンレタスしか受け付けないからな…
めちゃくちゃ罪悪感がするよ…


「…12時間ぐらい?かな…」

「俺は、半日もこの姿でいないといけないんですかっ!?」

「まぁ、そう言う事になっちゃうね」

「なっちゃうね。ッて…家に帰れないじゃないですか」

「…パーカーあるよ?」

「自分の持ってますよ」

「え?じゃぁ、なんで?」

「…あれ?知りませんでしたか?おれ、ルームシェアしてるんで、同居人がいるんですよ」

「へー。友達?」

「ええ。小学校からの幼馴染です」



襲われて来いよ



「…先輩、イマ、何ヲ考エマシタカ?」

「いや、何も。」


勘がよろしいことで
あ、犬的野生の勘かな?


「でも、このままだと仕事もできませんよ…」

「えー、君がいないと出来ない事って以外にたくさん有るんだよ―」

「あんたが原因でしょ」


ちょっとふざけた感じに言っているが、これガチな話しね
この子外見からかけ離れるほどの真面目さで、すっごくお仕事が早いんですよ
私の班は「じっくり丁寧に慎重に」の人がいっぱいいるから仕事がどうしても遅くなるんだよ
でも、この子は「丁寧に素早く」に動くから少しだけど仕事が早い事早いこと…
まぁ、それだけじゃないけどね。才能もある。

んーんーとうなりながら二人でどうやって仕事をするか考えていたら、給湯室のドアが開いた
あ、鍵かけんの忘れてた\(^o^)/


「実姫、いる、か……大西、お前どうした」

「東先輩…」

「はぁ、実姫、またお前の仕業か…」


現れたのは私のMyダーリンの東 秋良
たぶん、仕事の打ち合わせ的なので私を探してたのだろう
そして給湯室に入ったら後輩が犬耳をはやしていた。と…

なんで私、ここにいるんだろう…
何この萌えるシチュ…

いきなり(ではないが)生えてきた犬耳に困惑する後輩
その後輩を見つけてしまった先輩
そして先輩が後輩を…


「実姫、いらぬ妄想はしないでください」

「サーセン\(^o^)/」

「東先輩っ!!聞いてくださいよ、実姫先輩が犬になる薬を作って、俺に食べさせたんですよっ!」

「…まぁ、見た瞬間に予想はしていた。で、これは消えるんだろ?」

「あったりまえ。12時間ほどだよ」

「そんなにか…仕事はどうするんだよ」

「考え中でーす☆」

「……。」


彼女にそんな冷たい目線を送るのはよした方がいいと思います。

あ、でも、秋良が来たから少しやりやすいかな?
秋良はこう見ても(見えないけど)後輩君や私よりは上の立場にいるので、見逃してくれるだろう。


「はぁ、大西、取り合えずお前は家に帰れ」

「…無理です」

「は?なんで?」

「いや…同居人がいるんで…あいつこの時間帯に女連れて来るんで気まずくなるんですよ(嘘だけど←ただ幼馴染がいるだけだけど←)」

「何それkwsk」

「黙れ腐女子」

「(´・ω・`)」

「……先輩達って、いつもそんな感じの会話してるんスか?」

「それが何か?後輩君」

「いや、何でもないです(カップルというよりは友達同士だな、この人たち)」


内心、とても二人の行く先が不安になった後輩君であった。


「…じゃぁ、実姫、お前も帰っていいから、こいつを家に入れとけ」

「え?誰の?」

「俺の」

「何それ萌える」

「…」

「先輩…頑張ってください…」


-----------family-----------

はい、所変わって秋良の家の前に後輩君と一緒にいまーす☆
後輩君は黒のパーカーを着ていて、ものすごく萌えます
尻尾は長いパーカーとズボンでいい具合に隠れてまーす☆


「先輩、ここが東先輩の家っすか?」

「んー。そうだよ―」

「…一軒家……先輩も一緒に暮らしてるんですよね?」

「私実家暮らしだから」

「…一軒家」


そんなに一軒家に吃驚するなよ…
まぁ、私も最初見た時凄い吃驚したけどね

秋良の家は本当は秋良の家では無くて、実家なんだよ
秋良の家族はちょっと複雑で、お母さんが子供の時に亡くなって、お父さんが男手一つで頑張って育ててくれたんだけど、秋良がもう大人になった時にお父さんが再婚する話を持ってきたみたい。んで、再婚したらこの家を売る的な話になって、でも秋良と秋良の弟君は猛反対。だって、家族の思い出が凄い詰まった家だからね。普通はそうだよねー。で、もう秋良が大人だからこの家は秋良の家。ってことでよくね?的な話になったんだって。それでこの家は秋良の家。
まぁ、弟君も住んでいるけど、今は全寮制の学園に入っているから長期の休みにしか帰ってこないんだよ。あ、弟君は私の弟の藍都と同じ学園に入っているんだよ。それでもってイケメンで風紀員。すっごく萌えるよね。弟は生徒会だし…付き合っちゃえばいいのに←


「さて、後輩君、入るよ―。聞きたいことは後で私が聞いてあげるから」

「あ、はい。」


-------時間変わって--------


「ただいま」

「おかえりー」


「(あ、夫婦みたいだ。やっぱ付き合ってるんだ)」


後輩君の疑問などを答えて、後輩君撮影大会をして、仕事場から持ち帰れる仕事を持ち帰っていたのでそれの消化などをしていたら家主が帰ってきた

ちなみに、後五時間ほどで犬耳は消える
後輩君撮影大会には盛大に萌えましたが何か?
ノリはいい方な奴なので、いろいろポーズをリクエストしたらとってくれました
だがしかし、私的には自然な姿のあの、首をかしげた時の写真がとても好きです


「まだ消えてないのか」

「そりゃ、12時間も有るからね―。後五時間ぐらいだよ」


後輩君を見て秋良が呆れたように言った
そりゃぁ、ね。
まだ七時間ぐらいしかたってないからまだまだですよ


「あ、秋良、ちょっと私に協力して」

「ん?」

「後輩君よ、そこに座って」

「?あ、はい」

「で、秋良は後ろに抱きつくように座ってー」

「……」

「……実姫、俺って一応お前の彼氏だよな?」

「何言ってんの、当たり前じゃない。早く後輩君に抱きついてよ」

「…先輩、さっきまで俺も撮影大会を強いられましたよ」

「はぁ、」



いつ、どんな時でも
腐女子魂は燃え尽きません




-----------family-----------


4月18日は発明の日なので

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