私は君を忘れない
□プロローグ
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2048年 オズマ-リーの目の前には、バジュラによって爆破した第117次調査船団の残骸があった
「くそっ、くそっ、クソォォォォォ!俺は何しにここに来たんだよ!誰一人守れねぇで!」
叫びながらもう一度顔を上げれば、目の前には避難用のポットが漂っていた。
そこには、泣きじゃくる緑の髪の少女と外の光景を唇を噛んで見るコバルトブルーの髪の少女がいた
「おっおかぁさんが、お兄ちゃんが!皆が!
うっ エグッどーしよぅ あっあたしのせいでうぅぅ」
『泣かないでよランカ。泣いちゃダメだよ。信じよ?きっとブレラは帰ってくるよ。それまで、ちゃんと秘密守ろ?ね?泣かないで…』
「名無しさん、分かった。もう…………もうなか………………………………………」
『ランカ?ランカ!!どうしたの?ランカ!!起きてよ!!起きてよランカ!! 一人にしないでよ!!!!』
あまりの恐怖と残酷な現実に気を失ったランカを名無しさんは揺すぶることしか出来なかった。