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□ギブアンドテイクのその先
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「気は済んだか?」
私の下で、されるがままのスモーカー。
「・・・あー・・・やばい、エロいわね。」
「・・・お前、本当変態だな。」
「だって、傷だらけのスモーカーってゾクゾクするんだもの・・・。
それに抵抗しないスモーカーもスモーカーよ?」
鼻血に赤くなった頬。
目元のかすり傷。
全部、私がやった。
「ギブアンドテイク・・・そうだろ?」
こうやって、傷つけられながらも、白い歯を見せて笑うスモーカーに、
本当は刃物で傷をつけたい。
けど、こういう関係になってすぐ、包丁を持って迫ったら、さすがに驚かせちゃったみたいで、
それからは、刃物は禁止という暗黙の了解ができた。
「・・・私の記憶違いじゃなきゃ、私は貴方にいろんなものを求めてるけど、貴方が私に何か求めたことってあったかしら?」
「今日求めようかと思ってなぁ・・・。」
「もしかして・・・」
私が今まで貴方に求めた分、一気に何かを求められる・・・とか?
。