1

□6、狼のキス
1ページ/5ページ









「アレンちゃんってちっちゃいよねー。」



アレンがいた島を出港して5時間。


一人がけのソファに座って、ココアを嬉しそうに飲んでいるアレンちゃん。


足が床に付かないって・・・どういうこと?



「クザンが大きいだけっ!」



あからさまにむっとしたアレンちゃんが可愛い。


うん、可愛い。



「まぁそれは認めるけど・・・。ねぇ、アレンちゃん、ちょっとこっちおいで?」


「ん?なぁに?」



けど、呼べば素直にくるのがアレンのいいところ。



「よっ、と。」


「ふぇ?!」



腕を引いて、俺のひざの上に抱き上げる。


後ろからぎゅぅっと抱きしめてやると、腕の中で大人しくなったアレン。



「く、クザン?」


「なぁに、アレンちゃん。」


「・・・あ、あの・・・どうしたの?」



本当にやさしい子だよね。


かわいいなぁ・・・。



「どうもしないよ?ただ抱きしめたかっただけだから。」


「よ、よくわかんないっ//」



あららら、顔赤くしちゃって・・・。



「アレンちゃんほんと可愛いよね。」


「っ?!?!」



とりあえずぎゅーっと抱きしめてやれば、抵抗することもなく、ただされるがままに抱きしめられているアレン。


あれ・・・俺こんなにロリコンだったっけ?















次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ