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□6、狼のキス
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「アレンちゃんってちっちゃいよねー。」
アレンがいた島を出港して5時間。
一人がけのソファに座って、ココアを嬉しそうに飲んでいるアレンちゃん。
足が床に付かないって・・・どういうこと?
「クザンが大きいだけっ!」
あからさまにむっとしたアレンちゃんが可愛い。
うん、可愛い。
「まぁそれは認めるけど・・・。ねぇ、アレンちゃん、ちょっとこっちおいで?」
「ん?なぁに?」
けど、呼べば素直にくるのがアレンのいいところ。
「よっ、と。」
「ふぇ?!」
腕を引いて、俺のひざの上に抱き上げる。
後ろからぎゅぅっと抱きしめてやると、腕の中で大人しくなったアレン。
「く、クザン?」
「なぁに、アレンちゃん。」
「・・・あ、あの・・・どうしたの?」
本当にやさしい子だよね。
かわいいなぁ・・・。
「どうもしないよ?ただ抱きしめたかっただけだから。」
「よ、よくわかんないっ//」
あららら、顔赤くしちゃって・・・。
「アレンちゃんほんと可愛いよね。」
「っ?!?!」
とりあえずぎゅーっと抱きしめてやれば、抵抗することもなく、ただされるがままに抱きしめられているアレン。
あれ・・・俺こんなにロリコンだったっけ?
。