短編集
□落ちていた
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落ちていた。
何がって?
黄色いパンツだ。
これの持ち主はすぐ分かる。
だが、ここに置いといたのは分からない。
俺を釣るためか?
「リンのパンツ!?はぁはぁ…やっほーい!!くんくん。いいにおい!リンちゃんの匂い美味しいよっっっ!」
となったところを撮って、それをネタに脅してアンナコトやコンナコトをさせたいのか?
いや、ないな。
あの可愛いリンがそんなことを考える筈もない。
ならば、これは。
俺がもらって良いって事ですねっ!
ガバッ
迸るリンの香り。
ああ、いい匂い…
くんかくんか。はむはむ。ペロペロ。
あれ?何か暗くなった?
別に良いか。
ペロペロ。もみもみ。
あれ?何か黄色い鬼がいる?
別に良いか。
かみかみ。もぐもぐ。
バチーン!!
「ぐはっ!?」
その鬼の正体はリンでした。
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