お題小説

□恋人なんだから俺を優先するよね?
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注意

ちょい病み
強すぎりんちゃん
立場なしのレンくん
それでもOK?















「リンリンー」

急にレンが抱きついてきた、ウザイ。
てか、その呼び方だと鈴を鳴らしているみたいで変。

「何?」
「かまって」

幼児の様に瞳を輝かせて手を私に伸ばす。
レンの意図していることが伝わって尚更キモい。

「やだ」
「ぶー」
「むくれたってダメ」
「暇なの。最近リンと全然いちゃいちゃ出来てないしー」
「むしろ私はそれで嬉しいんだけど」
「んにゃ!?思ってもないことを口に出しちゃダメだよ!」
「本気で思ったことだから」
「余計傷つくっ!」
「あーウザい」
「そんなこと言うリンも可愛いよ」
「節穴黙れコラ」
「やーん。照れ屋さん」
「はぁ…」

不毛な争いに疲れてため息をついた。
レンは最高のポジティブシンキンガー(?)だから、全くへこたれない。
むしろ喜んでやってくる変態。
マジキチ。
だから、無視する事にした。

「ねぇ、リン構ってよ」
「…」
「リンー」
「…」
「プリティ最高リンちゃーん」
「…」
「大好きだよ。愛している」
「…っ」
「何も反応ないとか傷つくなー」
「…ちっ。もう黙れ」
「あ、反応してくれた!」
「…」
「黙ったな…むぅ。そうだ!明日、遊びに行こう!」
「脈絡もなくいきなりどうした」
「リンといちゃいちゃしたいなーって思って」

ねぇ、良いでしょ?と期待の目を向けてくるレンは全く折れない。
これはどうすれと言うんだ。

「バナナとは遊べない」

一瞬レンが酷く傷ついた表情を見せた。
その後、すぐに顔を両手で隠して言った。
バナナと言ったんだから、頭を隠せば良いものをとか考えたけど今は触れないことにした。
レンが俯き何かを呟いている。
正直、気持ち悪いを通り越してこわい。



「恋人なんだから俺を優先するよね?」



レンの口から発された言葉に耳を疑った。
緊張の為に喉が渇く。
レンがこんなことを思っていたなんて…


「え、私達恋人どころか付き合ってもいない他人なんだけど」
「え、リンちゃん何言ってるのかな?」
「他人…じゃないか。ゴミだったね☆」
「り、リン?こんな状況で可愛く言われてもはぁはぁ悶えることしか出来ないよ?」
「きしょい。黙れ」
「束縛彼氏(=俺)の出番だったよね?皆求めてたよね?」
「知らない。この世は私を中心に回ってるの」
「ああ、そんな厨二くさいリンも素敵!」
「黙れコラ」













あとがき

レンの設定が可哀想過ぎるけど、やっぱりリンに罵られてはぁはぁしてないとレンじゃないですよね!

続編はこちら↓
いいけど、俺も一緒に行くから

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