幻想水滸伝

□_W_
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君に会えないのはとても寂しいよ

でも_君に危険が迫れば

童話に出てくる王子様のように君を助けるよ_


あぁ...でも

君が恐怖に歪む顔も見てみたいな...












デュナン湖北部から東部に位置する都市同盟最大の都市国家、ハイランド王国と国境を接しているために古くから争いが絶えず

都市同盟もこのミューズ市が呼びかけそれに応じ結成された...

都市西部にそびえるジョウストンの丘には議事堂があり『丘上会議』等がそこで行われる_

その同盟の盟主であり、このミューズ市の現市長はアナベルという女性である_


その昔、当時の市長であったアナベルの父ダレルは領土欲からハイランド王国との戦争を始めるが、自身の戦争指揮能力は皆無に等しく惨敗に終わろうとしていた_

だがゲンカクという男が登場し彼の巧みな指揮により都市同盟は崩壊の危機を免れた_

「...」

彼は始まりの紋章の一つ、盾の紋章を宿した者であった...

戦争終盤にキャロの街を巡り和解は難航し、ハイランド王国と都市同盟の代表が一騎打ちをする事となった

相手は、始まりの紋章のもう一つ、黒き刃の紋章を宿した者であった...

しかし、その頃にはゲンカクは人々に英雄と謳われ
ダレルのゲンカクへの嫉妬、そして自分の立場を奪われるかもしれないという恐怖が、ダレルを不正の道へと誘った

『負ければ人気は落ちる、勝てば卑怯な手を使ったという名目で追放することが出来る』

そう考えたダレルはゲンカクの剣に毒を塗った...

ハーンへの剣は王国軍のアガレス・ブライトが手渡し

ゲンカクへの剣はダレルが手渡した___

始まりの紋章はまだ喧嘩を続けるつもりだったのだろう_

しかし、ゲンカクは剣を抜くことはなかった

仕方なくハーンはゲンカクの手から剣を払い落し、一騎打ちは王国軍の勝利となった


ゲンカクは『決闘を汚した』『裏切者』と言われ、ダレルによって追放処分を受けた______


















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