グレナツ
□てす
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「っナツ…」
お願いだから、そんな声で名前を呼ばないでほしい。
「…ナツ…っ」
お願いだから、そんな泣きそうな顔でオレを見ないでほしい。
「なぁ…ナツ…っ…」
オレたちの距離がどんどん狭まりそしてグレイの顔が…
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「っ…うわっ!!…って夢か」
てかオレなんつー夢を見てんだ…。
毎日顔合わせてんのにグレイの、しかもあんな迫ってくる夢とか訳わかんねー。
頭をガシガシと掻いて、頭元に置いた時計を掴んでぼんやり眺めると、時間はもう13時を廻っていた。
「…げ。もう昼じゃん!!エルザに殺される!!」
今日はエルザに手伝ってほしいことがあるとか頼まれていたのを、思い出した。
急いでベッドから飛び起き、身支度を整えてギルドへと向かっていった。