NETA

□黒バスネタ
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「ん、…んぅ」
黄瀬が俺の膝にまたがりながら、キスをしてくる。
可愛らしく、啄むように。
柔らかいくちびるで食まれるこの動き。
終わるタイミングそのものを、本人が逃してしまったのかと思うほどに繰り返されている。
そろそろ足が痺れたなぁ、とか思い始めた頃にそっとその唇が離れる。
ちょっとの、ほんの数秒躊躇うようにしてから、舌先で俺の唇をちろ、と舐める。
それから少々強引に、乱暴ともとれる動きで濡れたソレが差し込まれる。
生暖かくて、ぬるりとした舌は、視界の端で見える限り、薄く色づいた形のいい唇と唇の間で、ちろちろと動く。

白肌と白肌との間で、濡れた赤色が蠢いている。

ぞわり。
何となく、昔に幾度と見たことのある光景と重なり、意味もなく、背骨に悪寒にも似たモノが駆け上った。…鉄臭いならまだしも。
実際は黄瀬が一方的に、歯列やら上顎やらなぞったり、下の裏側に這わせたり、時に垂れそうになっる唾液を舌ごと、とでも云うように吸いついたり、…等々。
こうして視覚と与えられる感覚を基にして挙げていけば、なんともグロテスクな光景に違いない。
違いない、のだが…。

瞳を閉じているので、長く、眦の跳ねた睫毛が色白の肌に影を作る。
細い眉は寄り、整った顔は軽く歪み、滑るほどにきめ細かい肌は、うっすらと上気している
照明の光を背負った、柔い金髪が、さらりと軽い音を立て汗ばんだ頬に新たに影を作った。
懸命に口内を荒らそうとしているその表情が、何とも厭らしく、可愛らしい。
AVなんかで見ても気色が悪いものとしか捉えられないその行為も、ここまでくればいっそ神々しいまでに妖艶であり、まさに凄艶を極めているんじゃないかと思う。
あ、今の台詞クサい。

「はぁ、ん…、空っち?」
とか、思ってたらうっすらと目を開けた黄瀬と目があった。
ずっとこちらが見詰めていたことに気付いたのだろう。
驚愕に茶色の蕩けた瞳を揺らす。

くすり、
可愛いなぁと思いながら、ただ享受するだけに留めていた舌で黄瀬の口内を犯す。
今まで好き放題に貪るだけだった黄瀬が、舌をまた差し出して必死に絡めようとする。
ぴちゃぴちゃという粘着質の音と、黄瀬の喘ぎ。

「ん、あぁ…っふ、」
真っ赤な顔で、目はとろんとして雫が辛うじて睫毛に乗っている。
時折、彼の好いところを掠めるのか、体をふるりと震わせる。
絡ませた舌の隙間から息をしているため、つっと透明な唾液が口の端を伝った。

鼻で息すればいいのに。
どうにも彼という人物は、可笑しなところで不器用な気がする。
そうやって口元で笑みを浮かべ、傍から見れば余裕そうに見えるくせ捌き切れずにいるんだから、自分こそ不器用人だ。うん、知ってる。
そうして互いに互いを貪りあうと、








































不完全燃焼。意味不。(゚Д゚;)
気が向いたらそのうち続けます。
あ、主人公は”空”さんで。
設定もそのうち。

         

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