桂木大地

□彼はスナイパー?
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ある友好国の大使館でのパーティ
羽純は、ファーストレディ代行として
平泉と共に出席していた

そら「今日の羽純ちゃんも可愛いなぁ♪」
昴「俺コーディネートなんだ、当然だな」
少し休憩するために会場を出た羽純に付き添って廊下を歩く

『本当に、いつも昴さんのコーディネートは素敵ですよね』
そら「何言ってんの
   羽純ちゃん自身が可愛いからに決まってんじゃん」

こんな和やかな雰囲気も久しぶりな気がする
そんな中、昴が何かを感じた様に後ろを振り返った

そら「ホント、ハグしちゃいたいくらいだよ〜」
楽しそうに笑いながら手を広げる、そら
思わず反射的に身構える羽純
そして、羽純の腕を取り、自分の方へ引き寄せる昴・・・

パシッ!!

そら「・・ってっ!!」
何かが当たったような音がして、そらが頭を摩る

ピシッ!!

そら「なっ!?」
同じく頭にもう1発
襲撃かと辺りを見回すが、ニヤリと昴が笑っているだけだ

昴「そら、向こう見てみろよ」
そら「え?」
促されて昴の視線の先を追うと
向こうに、怒りオーラ全開の桂木の姿があった

そら「は、班長!?」
ツカツカと足早に歩み寄ってくると
ゴンっと鈍い音をたてて、そらに鉄槌が落ちる

桂木「お前はどうして、いちいち羽純に抱きつこうとするんだ!?」
そら「少しくらい良いじゃないですか〜
   ちぇっ、班長のケチ」
桂木「けっ!?
   ケチとか、そういう問題じゃないだろう?」
そう言いながら羽純の腕を取り、さりげなく昴から引き離す

桂木「羽純おいで、総理がお呼びだ」
『あ、はい
 そらさん、昴さん、それじゃ、また後で」
昴「あぁ」
そら「いってらっしゃ〜い」
2人を見送ると、そらが頭を摩りながら溜息をついた
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