桂木大地

□男同士の会話
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警備部の会議があり、本庁に来ていた桂木
会議を終えて外を見ると、もう辺りはすっかり夜
昴には直帰すると伝えてあるし、普段より早めの帰宅だった

軽くネクタイを緩めながら歩いていると、前方に石神の姿を見つける
玄関前ホールに居るということは、帰宅するところだろうか

桂木「石神!」
その声に足を止めて振り返る
石神「・・・会議ですか?」
桂木が追いつくのを待って口を開いた

桂木「あぁ、部長に呼び出されてな
   ・・・石神はもう上がりか?」
石神「えぇ」
並んで歩きながら玄関を出る

桂木「じゃあ、時間があるなら飲みに行かないか?」
石神「桂木さんからの誘いとは、珍しいですね
   まぁどうせ家に帰るだけです
   私なら構いませんよ」
少し怪訝そうな顔をするが、溜息混じりに答えた


・・・・そして
2人がやってきたのは、個室の居酒屋

桂木「お前と飲むのは・・・
   正月に、部長のお宅で飲んで以来だな」
石神「そうですね・・・」

ハイペースで飲み進める桂木に
石神も同じペースで付き合っている
あっという間に、空の1升瓶が並んでいった

桂木「なぁ、石神・・・
   あの時、お前が言ったこと・・・本音、だったんだろう?」
ふいに声のトーンが落ち、視線だけを石神に向ける
石神「何のことです?」
意味が分からず、お酒を注ぐ手が止まった

桂木「部長のお宅で言ってた事だ」
そう言うと、真っ直ぐ石神を見た
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