一柳 昴
□雪の朝
1ページ/2ページ
・・・雪の日の朝は
どうしてこんなに静かなんだろう
けれど、その静けさは独特で
“きっと雪が積もってるんだ”と予感させる
『・・・・ぅ・・ん・・』
静かな気配を感じながら目を覚ます
少しだけ身体を起こすと、カーテンの向こうは少し明るい
(今・・・何時・・・?)
視線を彷徨わせ、時計を探していると
ベッドの中から手が伸びてきて、再び中へ引き戻された
昴「・・・んだよ、まだ寝てろよ」
後ろから抱きしめるようにして、自分に引き寄せる
『昴さん・・・』
昴「お前が居ないと、寒いんだよ」
まるで独り言のように呟いた
『うん・・・』
抱きしめられた温かさで、幸せな気分になる
すぐに瞼が重くなり、再び眠りの中に落ちていった