一柳 昴
□プレゼント
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・・・1時間ほど前、昴からメールが入った
「今日は早く帰れるから、部屋で待ってろ」
(あぁもう、ホント“オレ様”・・・)
そう思いながらも合鍵を使って昴の部屋へ入った
『おじゃましまぁ・・・す』
誰も居ないのは分かっている
けれど、ついクセになって言ってしまう
部屋の電気を点けると、
いつものごとく、美しく整頓された部屋が照らし出された
(はぁ・・・いつも完璧だなぁ・・・)
何か飲もうと思い、キッチンに入る
やはりここも完璧に片付けられていて、苦笑するしかなかった
(とりあえず、ココア・・・・っと)
昴「ただいま〜」
ちょうど羽純がココアを飲み終える頃、昴が帰ってきた
『昴さん、お疲れ様です♪』
笑顔で出迎える羽純に目を細め、キュッと抱きしめる
昴「あ〜、疲れた・・・
ん?チョコレートの香りがするな?」
『うん、今ココア飲んでたの
でも昴さんが作ってくれた味みたいにならなくて・・・
ちゃんと牛乳使ったのに・・・なんでだろ?』
昴「お前の事だから、どうせ何か足りないんだよ」
そう言いながら軽くキスすると、腕をほどいた
昴「とりあえず飯だ、お前も手伝えよ」
『はぁい・・・』
いつものように、手際よく用意をしてしまう昴
まだ手伝えることは少ないが、2人でこうして準備ができるのは嬉しかった