その他 SP達

□【その他】裏切り者には制裁を
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昴「・・・分かってるな?」
その昴の一言からSP達の表情が引き締まる
海司・そら・瑞貴、そして昴
4人は頷き合うと、それぞれに散らばって行った

気を引き締め、真剣な表情で歩き回る
他のメンバーとすれ違うと、お互いにチラリと相手を伺い
全員がピリピリとした雰囲気に包まれていた

桂木「様子はどうだ?」
インカムからジジッというノイズの後に桂木の声

昴「何もありませんね」
そら「こっちもな〜し」
瑞貴「コチラもありません」
海司「コッチもなしッす」
全員の返答に、桂木は溜息をついた

平泉「どうだね?」
そんな桂木の表情を見て、不安げに尋ねる
桂木「何も見つかってはいない様です」
平泉「そうか・・・」
溜息混じりに答えると、2人はしばらく黙り込んだ

海司(あれは・・・?)
何かを見つけて、そっと歩み寄っていく
瑞貴(あれ?海司さん・・・?)
そんな海司の様子を、離れた場所から視界に捉えていた



−−−数分後

桂木「海司っ、おい、海司!」
いきなり、インカムに流れる緊迫した声
他のメンバーの顔色が一斉に変わった

昴「班長、どうしました!?」
桂木「昴か・・・海司を見なかったか?」
昴「いえ・・・
  (あいつ、もしかして・・・?)」

そら「あれ?海司の応答なし?」
瑞貴「さっき、Cブロックの辺りで見かけたんですけど・・・」

昴「やっぱりか!」
そう言い放つと、Cブロックに向かって走り出す
そらと瑞貴も、同じくそこへ向かった

キョロキョロっと辺りを見回す昴
昴(あそこか!)
確信したように走り出し、海司の姿を見つける
自分が近付いてることに気付いていない海司の肩をつかんだ

海司「うわっ、昴さんっ!?」
かなり驚いたらしく、上擦った声で振り返る
その手には、可愛いウサギのぬいぐるみがあった

そら「あ〜っ、海司!何やってんだよっ!!」
瑞貴「・・・そうかな、とは思ったんですよね」
同じく、姿を見つけた2人が駆け寄ってくる

そら「インカムまで外してさぁ・・・」
海司「う・・・」
昴「抜け駆けすんな、って言ったよな?」
チロリと冷たく睨みつけた

SP達が居たのは、大きなショッピングセンター
この中に、羽純が気に入ってるショップが入っており
ここのショッピングセンター店のみの限定として
店舗キャラクターのグッズが売られているのだった

海司「えっと、コレは・・・そのっ」
3人に詰め寄られ、思わず後ずさりする

昴「裏切り者には制裁を!
  ・・・そう言ったハズだよなぁ?」
海司「・・・・うっす」
昴「じゃあ・・・分かってるな?」
ニヤリと笑う昴に睨まれ、海司は肩を落とした

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