桂木大地

□護りたい
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ある日のこと
羽純は平泉と一緒に、ある式典に出席していた
ファーストレディの代わりということもあって
沢山の人達と挨拶を交わす

式典が始まり、平泉の挨拶が終わる頃には
もうすっかり精神的に疲れていた

平泉「羽純、疲れたかい?」
挨拶から席に戻った平泉がこっそり声をかける
『ごめんなさい、大丈夫です・・・』
羽純も、周りに気付かれないよう笑顔を返した

そろそろ式典が終わろうかという時・・・
いきなりホールの窓が割られ、男が飛び込んでくる
客「きゃぁ〜っ!!」
窓の近くに居た客達から、一斉に悲鳴が上がった

桂木「総理っ!」
1番近くにいた桂木が、平泉を庇うように立つ
桂木「避難します、コチラへ!」
平泉「あぁ・・・」
海司とそらも合流し、総理を囲むようにして移動を始めた

桂木(羽純は・・・っ!)
すぐ横に居たはずの羽純の姿が無い
急いで周りを見回すと、少し離れた場所で
窓から飛び込んできた男とは別の人物に、手首をつかまれていた

『離してっ!』
振りほどこうと腕を払い、何とか逃れる
男との距離も離れたが、桂木との距離も離れてしまった

男「このっ!」
男が、やけくそ気味に懐からナイフを取りだす
平泉「羽純っ!」
様子に気付いた平泉が叫んだ

海司「総理、ダメです!班長に任せてください!!」
羽純の方へ行こうとする平泉を海司が留める
悔しげに唇を噛み一呼吸すると、平泉はSP達と移動して行った
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