桂木大地

□飲み会
1ページ/4ページ

--------------------------------------------

その日、ちょうど官邸に来ていた羽純は
警護に付いてたそらから、飲み会に誘われた
聞いてみると、桂木班全員揃っての飲み会らしい

そら「ね、羽純ちゃんも来なよ〜」
『でも・・・いいのかな?』
海司「俺達だけだし、いいんじゃねぇ?」
そら「羽純ちゃんが居ないと、男ばっかでつまんないしさ」
瑞貴「そうだよ♪
   だから、ね?一緒に飲も?」

昴「安心しろ、オレがじっくり飲み方を教えてやる」
そこへ少し遅れて来た昴が会話に加わる
口元に意味ありげな笑みを浮かべ、羽純の顔を覗き込んだ

『す、昴さん!?
(だから・・・顔が近いですって(^-^;)』
海司「その言い方・・・
   何か、いやらしいっすよ、昴さん」
昴「羽純は酒が弱いんだから、
  大人のオレが教えてやるって言っただけだろ?」

海司「そういうのは、幼馴染の役目でしょ!」
昴「なに言ってる?年上のイイ男の方が向いてんだよ!」
瑞貴「2人とも落ち着いて・・・」
止めようとする瑞貴を横目に、そらが溜息をついた
そら「あ〜もう、
   羽純ちゃん、こんなの放っておいて先に行こう?」
そう言いながら羽純の肩に手を回し、部屋を出ようとする

昴「あ、そら!どさくさに紛れて何やってやがる!?」
海司「そらさん!抜け駆けっスか!?」
瑞貴「あぁ、もう2人とも・・・」
そらを追おうとした時、ちょうど外からドアが開いた

桂木「お前ら、また群がってるのか!?
   外まで声がまる聞こえだぞ!」
入ってきたのは、もちろん桂木
いつものごとく一喝すると
4人共が肩をすくめ、一瞬にして静まってしまった

桂木「まったく・・・各自、報告は済んでるんだろうな」
持っていた書類をテーブルに置きながら全員を睨みつける
桂木「それから・・・そら、いいかげん手を離せ」
つかつかと近寄ると、羽純の肩に置かれていた手を払いのけた

そら「班長のケチ・・・」
桂木「何か言ったか?」
あまりの剣幕に、そらはしぶしぶだが羽純から手を離す

(やっぱり桂木さんってすごいなぁ・・・)
いつもながらの光景だが、関心してしまう
桂木「毎回悪いな、羽純」
軽く頭を掻きながら、小声で言う顔は優しい笑顔だった

桂木「今度までには、ちゃんと教育しておくから・・・」
『え?教育・・・?』
優しく微笑んでいるが、ただならぬ気配を感じる
何となく、これ以上は聞かない方が良いような気がした

昴「じゃ、全員揃ったし、行くか」
海司「そうっすね」
瑞貴「ほら、そらさん、行きますよ?」
まだ、何やらブツブツと文句を言ってるらしいそらの背を押しながら、部屋を出る

桂木「ほら、俺たちも行こう」
『はい♪』
さりげなく桂木に腰に手を回され、2人も歩きだした

-----------------------------------------------------


次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ