ひとり語り

□【石神秀樹】気付いた想い
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本家 上海編より

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−−−でも
キミは桂木さんが良いんだもんな

船上で洩らしてしまった本音
この上海で、本当のキミを知ってしまった
・・・いや、気付いてしまったんだ
オレがキミに魅かれている事を

今まで
SP達がキミにチヤホヤするのを苛立ちながら見ていた
総理の娘に対して点数稼ぎをしているのかと
いや
そう思おうとしていたに過ぎないんだ

認めたくはないが・・・
オレは、アイツ等に嫉妬していたんだろうな

構わずにはいられなくなるキミ
それがキミの最大の魅力
あの仕事人間だった桂木さんが骨抜きにされたんだから

・・・元気になれるアメですよ

その言葉を信じたキミが、それを口に放り込む
激悪に不味いと言われるそのキャンデー
口から出しても良いか? と聞くキミに
つい、意地悪を言ってしまう

ほう、貴女は人から貰った物を吐き出すのですか?

キミは何とも言えない顔をしながら
仕方なさそうに、口の中でアメを転がしている
そんな素直なキミが愛おしい

桂木さんから奪うなんて愚行を犯すつもりはない
だから・・・
これぐらいの意地悪、許されるだろう?

---------------------------- END ----

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