SOUL EATER book4
□ぎこちない笑顔
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「椿がさぁ」
「おう」
「今日私たちのお家で晩ご飯どお?って言っててさぁ」
「おう、…ちょっと言わせて貰うがその声真似全然似てねえからな」
「これは俺誘われてんのかなって」
「うちの椿がテメーなんか誘う訳ねーだろ」
「なんだと?」
「やんのか?」
ブラック☆スターとソウルの話を聞いて、珍しいこともあるものだなぁと思った。
あのあつーい友情でできてる2人が喧嘩だなんてなぁ。
もう残り少ないコップの中身をストローで吸うと、ズズッと嫌な音がした。
その音でちらりとブラック☆スターがこちらを見たが、すぐにソウルへと視線を移す。
一方ソウルは少し心配そうな顔を私に向けていて、やっぱりパートナーね、これ、私が暇してる合図だってちゃんとわかってるわ。
「な、マカ。椿んちで飯、いいだろ?」
私に同意を求めるソウルが私には犬のように見えて、あらかわいい、そう思うと駄目と言ってしまうのは申し訳ない気がした。
「…いいよ」
にこっと笑ってそう言うと、ブラック☆スターは訝しげな表情をした。
ぎこちない笑顔