SOUL EATER book4

□残された一族
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ボタリと血が滴った。
地面には大きな血だまり。
いつから俺はこうなったんだろう。
考えて考えて、やがて面倒になって考えるのをやめた。
ふわり。
目の前に浮かぶ水色の綺麗な魂に手を伸ばす。
ぐにゃり。
掴むとそれは言いようのない感触を俺に与えた。

ばくり。
ごくん。

飲み下すのにもう何の抵抗もなかった。
これで数十度目だったからだろう。
それは手を出してはならないと、禁忌とされていた行為だったのに。
腹の中で水色の魂が暴れる。
暴れて暴れて、やがて面倒になったのか大人しくなった。


「生まれてきた子もそういえば水色の髪だった」


とてもとても綺麗な色で、食べちゃいたい程に。
何の汚れもないその色が憎らしくて。
そうだ、と俺はふといい案を思いついた。


「名前はブラック☆スターにしてやろう」


汚れしかない色に。
将来絶望するように。
あいつはきっといい鬼神になるだろう。


残された一族

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