SOUL EATER book2

□無知は罪?
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ぶらっくすた、と動いた口は声を発しなかった。
声に出すのはいけない気がして、両手で掴んだ大きな手を不安に襲われながらもしっかりと握る。


「なんだよ」


ブラック☆スターが振り向く。
聞いて、聞いて、あのね。そう言えばブラック☆スターは少し屈んで耳をこちらへ傾ける。

その耳に手を当てて、ほっぺたにちゅ、と小さくリップ音を残す。


「満足か?」


へらり、と笑ってそう言う顔は全く赤に染まってなくて。
私がその事にどれだけショックを受けるのかあなたは知らないのでしょうね。


「子供扱いしないでね」


カカカと笑うブラック☆スターはやっぱり眩しくて。
ああ前世の記憶が彼に残っていればこんなに嬉しいことはないのに、と少し恨めしく思った。




無知は罪?




 

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