SOUL EATER book2

□はじまりの言の葉
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「しりとりしようよ」


マカのその言葉を聞いて、こいつは余程暇なのだな、と思った。
黙っているとそのまま始めてしまいそうだったので、言葉を選びながら丁重にお断りしてやる。

ぷくっと膨れたマカの頬は、どうぞ同情して下さいとでも言いたげで、俺はその態度に腹を立てながら飲み物を買いに行ったソウルと椿を待つ。


いくらなんでも遅すぎるぞ、と感じたのはマカの三度目の「しりとりしよう」という誘いを聞いてからだった。

もしかして道にでも迷ってしまったんだろうか。そう心配して初めてあの2人がデスシティに慣れていない事を思い出した。
そうだった、あの2人は死武専周辺にしか行ったことが無いはず。

俺とソウルが行くべきだったな。まぁ後悔しても仕方のないことなので、2人を迎えに行こうとベンチからゆっくり立ち上がる。


「行くぞマカ」言おうとして目に映ったのはつまらなさそうなマカの顔。
一体何が不満だと言うんだ。遅い2人のせいか、それとも俺がしりとりをしないからか。


「しりとりは?」


…どうやら後者らしい。迷子になってるであろう己のパートナーをほったらかしてしりとりがしたいだなんて、マカも優等生失格だな。
少し迷って、やっぱりベンチに座りなおす。「最初は何にする?」という俺の言葉にマカは嬉しそうににっこりと笑った。


「初めだからー、」


うーんと唸りながらそう言ってマカの指はくるくると空気をかき回すようにまわる。
椿がついているからソウルは大丈夫だろう。いい加減な考えだとわかっていたが、隣りの楽しそうなもやしツインテールを見ているとどうでもいい気がした。


「”スタート”の、”と”」




はじまりの言の葉



そんな訳でしりとりで100題始まります

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