SOUL EATER book3

□共に在りたい
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「類は友を呼ぶとはよく聞くけど」


そこまで言って口をつぐむ。
読んでいた漫画をぱたんと閉じれば間に挟まれそうになった空気が逃げて俺の前髪を押し上げる。
ふぅ、と溜息を漏らしカリスマジャスティスの表紙を見つめる。
俺には負けるが相変わらずカッコイイ。

マカはしばらく何も言わずに黙っていたが、しびれを切らしたように苛立った声で「なによ」と話を催促した。
言うか言うまいか少し迷って、迷いながらもゆっくりと口を開く。


「逆は聞かねぇよな」

「逆?」


こんなに広い図書館だというのに俺たち以外の利用者は片手で数えられるほど。
しぃんと静まり返った館内に俺たちの声が嫌に響く気がした。
思ってたより大きな声を出してしまったようでじろりと1人の利用者に睨まれ、視線を外すにも外せずじっとにらみ合ってしまった。


「仲が悪いのに一緒にいるとか、そんな言葉」

「呉越同舟とか今の私たちそのまんまよね」


聞きなれない単語に疑問符を浮かべていると、マカは苦笑いで四字熟語の意味を簡潔に教えてくた。
俺たちそのまんま、という言葉にむかっとしながらも「なるほど」と返事をする。

ムカムカしながらカリスマジャスティスの漫画に視線を戻す。
マカはページをめくる手をぴたりと止め、「うーん」とうなった。


「私とブラック☆スター、よく喧嘩するけどたっまーに一緒に本読みたくなるのはなんでかな」


そう言うとぺらりと本のページをめくり視線を本へ戻す。
そんなの俺様のスター性が、まで考えたところで横においやってた漫画を手に取り先程まで読んでいたページを探す。


「知ーらね」


何でマカといると落ち着くのかって、俺が聞きたいくらいだよ。


共に在りたい


 

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