SOUL EATER book3

□眼鏡っ娘は男の子の憧れ?
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らしくないとはわかっていたけども。
差し出したブツをナナリーは青筋を立てながら睨みつける。

この俺がナナリーにお願いごとなんてらしくねぇ。
それは何度も何度も脳内で自分自身に言い聞かせ、だが仕方のないことなんだと諦めに似た感情を噛み締めていた。


「…お願いします」

「ヤに決まってんだろ」


ぷいと背けられた横顔をちらりと盗み見る。
若干頬が赤く染まっていて、それは俺の願い事を聞いてくれる可能性が全くのゼロでないことを物語っていた。


「絶対似合うって。一回、一回だけ。な?」

「イヤだっての変態野郎!」


バッと空気を裂きながらナナリーが右手を振りかぶる。
久しぶりの平手打ちを受ける覚悟を一瞬で整えた俺は、潔く目を瞑った。

と、同時にナナリーは俺の手の上にある例のブツを奪い取る。


「一回きりだからね!」


そう言って例のブツ――メガネをかけたナナリーは俺に関節技を決めた。


「いてぇっいてっ!似合ってますナナリー様!」

「うるせーっての!」



眼鏡っ娘は男の子の憧れ?

 

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