SOUL EATER book3

□空気を読め!
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瑠璃色に染まった空を見上げ、キッドはスケボーに乗ったままそこに留まっていた。
珍しく黙り込むパティにならって私も口を噤む。
何をしているのか聞こうにも、彼はどう見てもただ空を見ているだけで、
その質問に何か意味があるのか聞かれれば首を横に振るしかない。

すぅ、と聞こえたキッドが空気を肺に送り込む音。
私も同じように空気を吸う。
と、キッドがくつくつと喉を鳴らした。


「なぁリズ、パティ。このままスケボーに乗って飛んで帰るより、3人で歩いて帰る方が良いと思わないか」


キッドの声がわくわくしているように上ずる。グリップ部分を握るキッドの手が妙に熱い。
「あぁ、いいよ」と笑いながらキッドに返した後、パティはどうだろうと視線を向ける。


「ヤだよ歩くのメンドイもーん」

「……パティ」

「…ならば仕方あるまい」


さっきとは打って変わって今度はしょんぼり落ち込んでいるような声。
あーあ、パティったら職人を立てようともしないんだから…。


空気を読め!

 

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