SOUL EATER book3

□時間は厳守!
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溜息をもらす。頬杖をつきながら吐いた息は長く。
うとうととまどろむ瞳を押さえ、上を向いて唸り声をあげる。

何時に集合っつってたっけ。
「持ってった方がいいわ」と椿が俺の腕につけてくれた時計に目をやる。
午前8時。確か9時に集合って言ってたような。

あの真面目ちゃんのことだ、きっと時間通りにしかこないだろう。
ということは俺は今座ってるこのベンチで最悪1時間はマカを待つことになる。

もう一度もらした溜息は先ほどよりも長い。
左手にはめられた腕時計としばしにらめっこをして、まるで自分に喝を入れるように膝を叩いた。


「早起きはなんとかの得って言うのになぁ」


なんの得にもならないどころか、むしろもっと眠ることが出来た時間を損しているようだ。
1時間もあればトレーニングすることもできる、などと思いついてしまった俺は、
すぐさま立ち上がって上着を脱いだ。



時間は厳守!

 

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