SOUL EATER book3
□知り合ったきっかけ
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「よう椿」
隣りに座るブラック☆スターが、黒髪長身の女性に声をかける。
椿と呼ばれた女性はにっこり笑いながら「おはようございます」とブラック☆スターに返した。
そして俺を見るなり頭を軽く下げる。
「知り合いかブラック☆スター」
椿を見つめ呆然としながら、口を一生懸命動かしブラック☆スターに聞くと、
「あれ、なんだ知らねぇのかよ。俺のパートナー」と当たり前のように言い放たれる。
な、なんだって!お前こんなに美人の子がパートナーなのかよ!羨ましすぎんだろ!
喉にまで出かかったその言葉を飲み込み、椿に頭をぺこりと下げる。
椿はそのまますたすたと歩き、俺の後ろの席に座る。
歩き方から座り方まで何をとっても女性らしい動き。
俺は椿を目で追いながら、口をポカンと開けていた。
「どうしたよソウル」
隣りに座る友人の声。慌てて前に向き直りそわそわと教科書を開いたり閉じたり。
この時の俺はまだ、顔にこもる熱の存在に気付いてはいない。
知り合ったきっかけ