破面騎士

□黒崎一護
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   ギィィィイ…



『!』



 普段の様に只静かに真っ暗な暗闇を見ていたクラウドは突然の物音と入り込んだ光に目を細め、牢の側に入り込んだ2人の人影を見上げた。



「…」

「よお、クラウド。」



 入って来たのは無表情のウルキオラ、そしてズカズカと中に入り込んだヤミー。
 ヤミーが入って来た事が珍しい為、クラウドは微かに目を見開き口を開く。



『…どうした?何かあったのか?』

「任務だ」

『そうか。…にしても何故私に?』

「オレンジ色の髪に…黒い斬魄刀」

『!』

「お前に聞けば、特徴が明確になると藍染様が言っていた。」



 任務の内容が安易に想像できたクラウドは再び目を細め、小さくため息を吐くと右上に視線を寄越し徐に声を発した。



『…そうだな…。そこらの人間でも手始めに喰えばいい。そうすればすぐさま駆けつけてくるだろう。あいつはそう言う奴だ』

「…そうか」

「悪ぃなクラウド…、どういう思い入れがあるか知らねーがそいつは俺が殺しちまうかも知れねーぜ?」

『…逆だ。』

「…あぁ?」

『お前、死ぬなよ』

「ハッ。死ぬかよ」



 ヤミーは小馬鹿にしたようにクラウドを見下げると、一足先に退室した。
 それを見送ったクラウドは未だに動かないウルキオラに目を向け、一言気をつけろと伝えるとウルキオラは静かに頷き、退室する。



 
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