破面騎士

□pilar
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 ネリエルと出会いその数十年後に死神に出会った。
 3人の死神は仲間を探している、そう言った。
 声を掛けられた2人は死神について行く。
 そしてやがて数か月程だろうか。
 自分の周りには沢山の虚が立っていた。



「クラウドー?何処に居るの?」

『…ネリエル』



 静かにそう呼びかければ扉の前でピタリと止まる霊圧。
 その後に開かれた扉の向こう側からネリエルがひょいと顔を出した。
 やっと見つけた!と嬉しげに走り出したネリエル。
 彼女を見たクラウドは相変わらずだな、とふと突飛にそう思う。



「もう、ずっと貴方を探していたのよ?」

『先程まで藍染様に呼ばれていた』

「…だったら連絡ぐらい」

『従属官が居ないんでな』



 そう言えば「作れば良いでしょ」そう返ってくる。
 面倒なんだ、そう返せば「もう、」と再びネリエルが頬を膨らませた。
 今現在彼女は第三十刃…実質No.3の位置に居る。
 一方クラウドは第一十刃、2人の間にはバラガンが入っている。
 第四十刃はハリベル、第五十刃はノイトラ、第六十刃はアーロニーロ、第七十刃はヤミー。
 始めこそ2人だったものの、7人になっている。



「…クラウド?」

『…なんだ』

「私の話聞いてなかったでしょー…」

『…ノイトラの話だろ?』



 大概にしてやれ。
 その言葉に「だってね、」と返した彼女を見て自分の読みは外れていなかったと少し微笑む。
 先程から遠くでノイトラの霊圧が動かない理由が判明した。
 行動が読みやすいのも、昔のまま。
 そう考えた所で遠くからネリエルを呼ぶ声がクラウドの耳に届く。



「「ネル様ー!」」

「あ!ドンドチャッカ、ペッシェ!」

『…行け。あいつ等は喧しい』

「はいはい。じゃあね!」



 ぽんぽんとクラウドの頭を撫でたネリエルが窓を越え、落下する。
 今の様な行動をクラウドに向ければ大抵の従属官は顔を青ざめた。
 だが彼女は唯一ネリエルに対しては怒らない。
 その分でも彼女は頼りにされているのだとか。




 世界は変わってゆく


 (ネ、ネネネネリエル様ぁぁああ!!)
 (んー?なぁに?)
 (クラウド様が!クラウド様がご、ご乱心…)
 (もー、クラウド!駄目よ怒っちゃ!)

 (…え、収まった)
 (嘘ぉぉおお!?)


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